KPMG全米女子プロゴルフ選手権
22日開幕! KPMG全米女子プロゴルフ選手権の舞台、バルタスロールGCは日本人と相性がいい【進藤大典氏に聞く】
今季海外メジャー第2戦「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」の舞台、バルタスロールGCを、松山英樹の元エースキャディ、進藤大典氏が解説する。
配信日時:2023年6月19日 09時30分
<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前情報◇19日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71>
今季海外メジャー第2戦、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」が22日から開催される。日本勢は畑岡奈紗、渋野日向子、古江彩佳、笹生優花、西村優菜、勝みなみ、西郷真央、野村敏京の8人が出場する。会場のバルタスロールGCは、1980年の「全米オープン」で青木功と帝王ジャック・ニクラス(米国)が死闘を繰り広げたコースとして知られている。どんなコースなのか。同会場で行われた2016年の「全米プロゴルフ選手権」で松山英樹のキャディを務め、4位タイに入った進藤大典氏に聞いた。
◇ ◇ ◇
バルタスロールは青木さんとジャックが優勝争いをしたことが有名な話ですけども、16年の全米プロのときは松山英樹プロ、谷原秀人プロ、池田勇太プロの3人全員が予選を通過しています。青木さんも優勝争いをしたし、日本人的に戦いやすい雰囲気があります。
印象としてはフェアウェイが見えやすく、打つところがけっこうわかりやすい。アップダウンもそこまであるわけではない。グリーンがいびつな形をしているとか、そういうこともなかったので、いいショットを打つことができれば、上に行けるセッティングにはなるのではないかと思います。それでも、全体的に距離が長くタフなホールが多い。ラフに打ち込むとノーチャンスですので、いかにフェアウェイを捉えるかが大切になります。
その中で難しいのは439ヤードの3番パー4。木に囲まれた左ドッグレッグのホールで、ティショットの狙い所が難しい。たとえティショットでフェアウェイを捉えても、セカンドではツマ先上がりから長めの距離が残ることが多く、グリーンの傾斜も強いので、よりショットの正確性が問われます。
続く4番パー4は162ヤードとそこまで距離はありませんが風の読みが非常に難しいホール。特に横風のときに注意が必要で、風の向きや強さを読み誤ると、グリーン手前の池に落とす危険もあります。この3番、4番をしっかりパーで切り抜けたいですね。
また、バルタスロールは17番、18番の最終2ホールがパー5になっていることも特徴ですね。17番はショットのミスを許さないシビアなパー5です。フェアウェイキープが絶対条件ですが、2打目も越えるかどうか微妙なところに巨大バンカーがあって、攻め方に悩む選手も多くなるでしょう。曲げてラフに入れたら、3打目で乗せるのも難しくなります。
最後の18番パー5はバーディを獲りやすいホール。ティショットは左の池を怖がらずにどこまで打ってこられるか。飛ぶ選手ならセカンドで狙っていけると思うので、17番でいかにパーセーブするかが大事。フロントナインで落とさずに耐えて、バックナインで少しでもバーディを獲ることが基本戦略になるのかなと思います。
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