<フォード選手権 初日◇27日◇ワールウインドGC(アリゾナ州)◇6661ヤード・パー72>
3週前の「ブルーベイLPGA」に続き、これが今季2試合目になる馬場咲希は、初日を5バーディ・1ボギーの「68」で回った。予選カットラインに余裕を持たせた4アンダー・30位タイでの滑り出し。決して流れのいい一日とは言えなかったが、粘りのゴルフを展開した。
出だしの10番はパー3(161ヤード)。ティショットがグリーン手前バンカーのさらに手前に外れ、30ヤードも大きくショートした。「クラブは合っていましたけど、ミスヒット。あれはさすがにショック(笑)」と振り返り、照れ笑いを浮かべた。それでも「まだ17ホールあるから取り返そう」と切り替えて11番から連続バーディを奪い、気持ちを落ち着かせた。
右ドッグレッグで刻む選手も多い16番は、3番ウッドで攻めた。「練習ラウンドの時からドライバーかスプーン(3W)で悩んでいた。その手前に刻むというのは考えていなかったです」と攻撃姿勢を崩さない。そして54度のウェッジでつけてバーディを奪い、後半へとつなげた。
ただ、後半は「バーディチャンスになかなかつかなかった」と、アプローチやロングパットでしのぎながらパーを拾う展開に。ガマンのゴルフでスコアを維持し、終盤8番でバーディを奪った。「めっちゃ良かった。集中してショートパットも打てていたのでそこが良かった」と後半の粘りを評価した。
開幕前は『緊張と楽しみが半々』と話していたが、予選は同組の選手に恵まれた。「しびれるラウンドではあったけど、去年エプソンで一緒にやっていた子と話しながら、ラウンド自体は楽しくできたかな。内容は置いておいて(笑)」と、下部エプソン・ツアーから“昇格”した同期のジェニー・ベ(米国)とのプレーとあって、楽しく歩みを進めることができた。
とりわけ午前組は伸ばし合いとなり、首位は9アンダー。初日からビッグスコアが飛び出している。「アンダーは絶対に出さないといけないコンディションで、アンダーで回れたのは良かった。耐えてラウンドすることができたので、あしたからはバーディをたくさん獲れるように頑張ります」。午後組となる2日目でのさらなる浮上に意気込んだ。