<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 最終日◇2日◇レイクノナG&CC(米フロリダ州)◇6624ヤード・パー72>
笹生優花にとって2025年は苦いスタートとなった。最終日に1バーディ・6ボギー・4ダブルボギーの「85」。このスコアは「パリ五輪」最終ラウンドで叩いた「82」を更新するキャリアワーストになった。
ティショットを右の林に打ち込んだ1番でボギー発進。その後も流れをつかめず、前半は「41」と低迷した。後半に入ると3つのダブルボギーを喫し、「44」とさらに崩壊。原因については「(球が)左右に行ってしまう。いまは答えが分からないです」と首をかしげる。フェアウェイキープ率は50%(7/14)、パーオン率は33%(6/18)。パット数も34回と悪循環は続いた。
「これが実力ですね。もっと練習しろ、ということだと思います。うまくいかなかったところは全部」。ホールアウト後は険しい表情を見せつつも、悔しさをこらえるかのように自嘲気味に語った。
今週のテーマは“安定”だったが、最後に大きな落とし穴が待っていた。「次につながらないような練習やゴルフはしたくはない。いろんな学びがあった一週間だったし、シーズンは始まったばかり。もっと練習して頑張っていきたい」。この経験は米5年目の今シーズンに必ず生きるはずだ。(文・笠井あかり)