＜フォード選手権　初日◇27日◇ワールウインドGC（アリゾナ州）◇6661ヤード・パー72＞

ここまで米国ツアー3試合で2度のトップ10入りと、日本と変わらぬ安定感を見せていた山下美夢有だが、今大会は初日に出遅れた。1バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「74」。2日目は2オーバー・126位タイからの浮上を狙う一日になる。

地面が硬く、そこで苦労する選手も多いが、山下は「それ以前の問題。ショットがあまりよくなかったです」と自らのプレーに原因を見出した。フェアウェイキープ率は78.5％（11/14）で、パーオン率も66.6％（12/18）だが、「まだスイングが安定していない。全体的に（よくない）」と、気持ちよく振り抜くことができなかった。

2週間あったオープンウィークは韓国ツアーに出場し、その後はビデオ通話で父の勝臣さんとともにスイングもチェック。あとは「修正点はまだ完璧には分かっていない。できるだけ（いい形に）近づけるようにしていきたい」と、試合のなかで試行錯誤するしかない。

中国で行われた「ブルーベイLPGA」も、初日は「75」と苦しみながら、3日目、最終日に60台を記録し、8位になった。「しっかり伸ばすしかない。予選通過できるように頑張りたいです」。アリゾナでも浮上の糸口をつかみたい。

【その他、日本勢のコメント】
■勝みなみ（7アンダー・3位タイ）
「7番まで2オーバー。ロングホール（7番）でボギーを打ってしまったので、それがいい切り替えになりました。『考えるの、やーめた』って。（後半の『29』には）びっくりしました。まさか最初のゴルフからここまで盛り返せると思っていなかったし、すごくうれしい。少しずつよくなってきているし、切り替える力や粘りのゴルフもできている。あしたもこの調子で頑張りたい」

■岩井明愛（6アンダー・11位タイ）
「プレッシャーはあまり感じていない。きょうもいい緊張感の中でやれました。いくつか悔しい場面はありました。何本かパットがショートしてしまった。ショートは嫌いなので、カップは過ぎたいっていう気持ちはありますね。あすも自分らしく、楽しみながら。一打一打に全力を尽くして頑張ります」

■古江彩佳（6アンダー・11位タイ）
「最初からチャンスにつけられて、しっかりバーディを取れたので、すごくリズムよくいけました。（グリーン上では）うまくトライして、スピードも合っていました。初日としてはいいスタートだと思います。（伸ばし合いに）ついていきたいです」

■畑岡奈紗（5アンダー・17位タイ）
「途中パッティングでショートしてしまうところがあって。ピンチもあったけど、うまく切り抜けられたかなと思います。練習ラウンドの時から、日に日に（地面が）硬くなってたので、無理しないように。自分で飛ばしにいかなくても、狙いのスポットまで行ってくれるところもあるので。そういう意味では、きょうはマネジメントがしっかりできました」

■馬場咲希（4アンダー・30位タイ）
「最初はショックから始まったけど、まだ17ホールあるから取り返そうと思ったら次でバーディが取れた。しびれるラウンドではあったけど、同組に去年エプソンで一緒にやっていた子がいたので、話しながら楽しくラウンド自体はできました。内容は置いておいて（笑）」

■笹生優花（3アンダー・45位タイ）
「いいショット、よくないショットもあったけれど、いい感じで終われました。ドライバーを持てないホールもあるので、そこは仕方がない。なかなか（ターゲットが）絞れないですね。暑いので熱中症にならないように気を付けて、楽しんで予選通過できるように頑張ります」

■竹田麗央（3アンダー・45位タイ）
「ショットが奥にもヨコにも行ってしまいました。クラブの入れ方が難しかったです。（3バーディを奪った）後半は修正できたので、もう少し早く気づけたらよかったです。思った通りのスイングはできているけど、芝に合ってはいなかった。ここまで（地面が）硬いのは初めて。フェアウェイもグリーンも硬いです。（2日目も）コンディションは違うと思うけど、そこに合ったゴルフができるようにしたい」

■西郷真央（1アンダー・76位タイ）
「思ったプレーができず、フラストレーションが溜まる一日でした。いいショットを打てる回数も少なかったし、パットも後半、決まらなかった。気持ち切り替えたい。スコアは伸びるコースだと思うので、あしたはしっかり伸ばしたい」

■渋野日向子（1オーバー・112位タイ）
「全部ひどかったです。アイアンもボロッボロだったので…。残念でしたね。（風のコンディションは）確かに難しかったけれど、それよりも自分のゴルフがボロボロ。構えからイヤな感じは出ていたのでその感覚が戻ってきてくれれば。伸ばせる要素はあると思うので、しっかり切り替えてあした頑張りたいです」

■西村優菜（1オーバー・112位タイ）
「前半からショットも、なかなか（グリーンに）乗せられていなかったので、スコアメイクが難しかった。硬いグリーンで手前からフォローが吹いていたので、なかなか止められなかったですね。とにかくまくるしかないので、頑張ります」

■岩井千怜（1オーバー・112位タイ）
「（グリーンは）硬いので、すごく転がってしまって、ピッチマークもどこに落ちたのかなという感じになっていた。ショットの感覚はよかったですし、パターも悪くなかった。明日はチャンスを決めて、流れに乗っていきたいです」

■吉田優利（2オーバー・126位タイ）
「（グリーンが）跳ねてましたよね。わたしも跳ねてるなと思いながら見ていました。手前のバンカーも気になるし、そのミスが多かったですね。あしたは（朝露で地面が）濡れているかもしれないので、そこもうまく利用しながらいけたら。（修正ポイントは）パッティング。タッチも合っていなかったし、ラインも読めていなかったので、あしたうまくいけたら」