米国女子ツアーが30日(木)にいよいよ開幕する。今年は日本勢13人が参戦の大所帯となり、日本人選手の活躍に期待が膨らむが、ここで今季のメジャー5大会の開催地と昨年覇者をおさらいしよう。
■シェブロン選手権(ザ・クラブ at カールトン・ウッズ)
4月24日から行われる「シェブロン選手権」が今季メジャー初戦。舞台はテキサス州のザ・クラブ at カールトン・ウッズ。1972年の第1回大会からミッションヒルズ・カントリークラブ(カリフォルニア州)で開催されてきたが、2023年から同コースへ舞台を移した。
2001年にオープンしたザ・クラブ at カールトン・ウッズは、帝王ジャック・ニクラス(米国)が設計。ゴルフダイジェスト誌で全米3位の新プライベートコースに選ばれた。2014年にはニクラスが自身のキャリアの中でトップ18に入ると語った。ニクラスらしいアンジュレーション豊かなグリーンに、グリーンサイドのバンカーと、9つの池が絡むホールと戦略性の高いコースとなっている。
優勝者による“池ダイブ”も大会名物。メジャー大会昇格後6回目、1988年大会で2度目の優勝を果たしたエイミー・アルコット(米国)が飛び込んだのが始まり。その後94年、大会ホステスだったダイナ・ショアが死去。同大会の優勝者だったドナ・アンドリュース(米国)がショアの死を偲んでジャンプして以来、毎年の恒例行事となった。
昨年はネリー・コルダ(米国)が池にダイブ。2021年の「KPMG全米女子プロ」に続くメジャー2勝目、そしてツアータイ記録となる出場5試合連続優勝の偉業を成し遂げた。
■全米女子オープン(エリン・ヒルズGC)
メジャー2戦目は5月29日から行われる「全米女子オープン」。ランカスターCC(ペンシルベニア州)が舞台だった昨年大会で、笹生優花、渋野日向子によるメジャー大会で初の日本勢1、2フィニッシュを決めたのは記憶に新しいだろう。
今年はエリン・ヒルズGC(ウィスコンシン州)で初開催。17年の「全米オープン」が同コースで行われ、トータル16アンダーでブルックス・ケプカ(米国)が優勝。4打差の2位タイに松山英樹が食い込んだ。これまでの伝統である、トータルイーブンパー近辺が優勝スコアとなる「全米オープン」の中で、通算2桁アンダーが7人という記録を打ち出した。木が無く、フェアウェイ幅も広い、広大なコースとなっている。