12日、株式会社JOMS主催の『勝みなみ FUN GOLF ☆ FUN LIFE presented by JOMS』に米国女子ツアーを主戦場にしている勝みなみが登場。レッスン、トークショーを通じてジュニアとの交流を楽しんだ。イベント後には昨年の振り返り、今年の目標などについて語った。
昨年はCMEランキング(ポイントランク、以下CME)上位60人が出場できる最終戦に出ることができなかったが、CME78位でシーズンを終え、上位80人に与えられる来季シード権を獲得。今年で米ツアー3年目を迎え、2月の「ファウンダーズカップ」(米フロリダ州、6~9日)で今季自身初戦を迎える。
昨年の自己評価を問われると「20点」と顔をしかめた。「シードを取れたのはよかったけど、9、10月くらいからショットがいいなかで、成績がうまく出なかった。調子が悪くて出ないのは仕方がないけど、調子が上を向いている状態で(結果が)出ないことが悔しかった。そこは納得のいっていない部分」と無念を明かす。「もっとできた」という気持ちが強かった。
「いいスイングができていて、ピン5メートル以内にほぼつくくらいのショットの精度」とショットに自信をもっていたなかで、スコアにつながらなかった原因はパッティング。このオフは「パターに試行錯誤していた」と集中的に取り組んでいる。
そして「年末に鹿児島でゴルフをやっているときに『これかも!』というのを見つけた」と発見があった。「今までは少しフェースをかぶせていたというか、少し(体の)左のほうに力が入って振りにくいイメージだった。力を入れずに“どこに行ってもいい”と思って振ったら、意外と(球が)つかまって、タイミングもブレがなくできている」と、左上半身の力みを抜いてスムーズなストロークを実現。「転がりもすごくいい。まだ固まってはいないけど、最初の試合で試すのはいいかな」と目を輝かせた。
地元・鹿児島で過ごせたのは年末年始の「一週間くらい」。シーズンを終えた11月下旬以降は、イベントなどの仕事もあり、「けっこう忙しくさせてもらっていた。よく覚えていないくらい楽しい」と忙しいオフを送っている。12月には鹿児島でもジュニアイベントを開催し、「自分が主催のジュニアイベントや、毎年、鹿児島高牧カントリークラブの会長さんなど70~80人の方々が来てくださって激励会をやっていただいた。本当にあたたかい年末を過ごせました」といい時間を過ごせたようだ。
そして、年始にはプライベートとお仕事などでおみくじを3社で引いたという。「1回目が“末吉”で、2回目が“吉”、3回目が“大吉”でした!」とうれしそうに笑顔を見せた。大吉のパワーを持って、おみくじのように“上がり調子”で今シーズンを過ごしたいところ。
3年目となる米ツアーの舞台。「まずは1勝。1勝したらどんどん勝てる気がしているんです。なので、早めに1勝が来てくれたらいいなと思っています。できれば最初の試合とかで勝てたら、気持ち的にも違ってくるし、ゴルフの内容とかも少しずつ変わってくる。勝てるゴルフは今の(自分の)ゴルフとは少し違うと思うので、いろいろと知りたい」と意気込む。
ショットは昨年10月からここまで好調をキープできている。「今年こそ本当に状態もいいですし、それが結果につながってくれたら」。米ツアー初優勝に向けて、残りのオフも調整に励んでいく。(文・高木彩音)