米国女子ツアーが2024年の年間スケジュールを発表した。公式大会は全35で非公式大会が2試合。賞金総額は1億1800万ドルで日本円にして約177億円と、昨年に続き、史上最高額を更新することになった。
開幕戦は1月にフロリダ州で行われる「ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」。ここには過去2年間のツアー優勝者のみが出場する。23年1月はその1試合のみだったが、来季はその翌週に「LPGAドライブオン選手権」が同州で開催される。2月下旬からはアジアシリーズ第一弾としてタイ、シンガポール、中国で3大会が行われ、舞台は米国本土に移る。
その初戦は3月末開幕の「パク・セリLAオープン」。韓国女子ゴルフの草分け的存在が初めて米ツアーのホスト役を務める。その翌週はアリゾナ開催。そして、昨年、今年と古江彩佳が2位に入った5月開催のマッチプレー戦は4月3日に移動する。
1週空いてメジャー初戦の「シェブロン選手権」がテキサス州で開かれ、そこから西海岸のカリフォルニア州、東海岸のニュージャージー州2戦へと移り、今年は7月開催だった「全米女子オープン」が1週間のオープンウィークを経て隣のペンシルベニア州で行われる。
その翌週には再びニュージャージー州で1試合をこなし、舞台はミシガン州へ。そしてさらに翌週には一気に西海岸のシアトルに場所を移し、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」が開催される。6月末にはペア戦、そして2週間空いて、今度は舞台をフランスに移しメジャー4戦目の「エビアン選手権」、その翌週からはオハイオ州、カナダ、オレゴン州と北米大陸を飛び回り、21年東京以来の五輪ゴルフ競技がパリでスタートする。
8月第2週の五輪を終えると、北上しスコットランド決戦、そして「AIG女子オープン」(全英)と続く。来年最後のメジャーは聖地セントアンドリュース・オールドコースで3度目の大会を迎える。
欧州連戦が終われば、再び舞台は北米大陸へ。新規大会は東海岸のマサチューセッツ州ボストンで始まる。そして欧米対抗戦の「ソルハイムカップ」。残り2戦を戦った後、舞台はアジアシリーズ第2弾の4戦で中国、韓国、マレーシア、日本と今年と同じ順番で進む。
大きな変更の一つはハワイ開催の「ロッテ選手権」。近年は4月の開催だったが、日本開催「TOTOジャパンクラシック」の翌週に組み込まれ、はじめての11月開催に。その後は今年と同じ、フロリダ連戦に入りる。最終戦はすでに発表があった通り、優勝賞金400万ドル(およそ6億円)で行われ、長いシーズンが幕を閉じる。
現時点ですべての大会で賞金額が発表されているわけではないものの、すでに10大会では増額が決定。ビッグマネーを争う熱戦が来年も展開される。