<ホンダLPGAタイランド 最終日◇23日◇サイアムCCパタヤオールドC(タイ)◇6632ヤード・パー72>
岩井明愛が圧巻のプレーで異国の地を沸かせた。最終日に1イーグル・10バーディ・1ボギーをマークし、トーナメントコースレコードとなる「61」を記録。トータル27アンダーまで伸ばしたが、ツアー初優勝には1打届かなかった。それでも猛チャージをかけ、大ギャラリーを熱狂させた。
前半は5バーディを奪い、首位との差を5打から3打に縮めた。後半に入ると、10番から3連続バーディ。14、15番でもバーディを重ね、首位と1打差で迎えた上がり3ホールだったが、17番で痛恨のボギー。それでも最終18番でイーグルを沈め、優勝したエンジェル・イン(米国)を最後まで追い詰めた。
試合後、LPGAツアーを放送するWOWOWのインタビューでは、「一緒に回った2人もいいプレーをしていた。本当にお互い譲らない、めちゃくちゃ熱い戦いだった」とライバルを称えた。
4日間で奪ったバーディは28コで、ボギーはわずか3コ。「こんなスコアが出るなんて驚き」と語る一方で、「このスコアを出しても勝てなかった」と、米ツアーのレベルの高さを痛感した。
それでも「人生で一番多いギャラリー」の大声援を受けながら優勝争いを繰り広げた経験は、今後につながる。「応援のおかげで、最後のイーグルパットが入ったと思っています。また次、頑張ります!」と笑顔を見せた。
次戦は国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」を予定。沖縄でも怒とうのバーディラッシュでギャラリーを魅了する。