<フォード選手権 事前情報◇26日◇ワールウインドGC(アリゾナ州)◇6661ヤード・パー72>
米ツアーを主戦場とする日本勢13人が、初めて一堂に会する。そのひとり、渋野日向子は国内女子ツアー「Vポイント×SMBCレディス」を経ての参戦。大会を放送するWOWOWのインタビューでは「先週は日本の試合に出て、すごくいい刺激をもらいました。アメリカでまた頑張りたい」と意気込みを語った。
今季初戦の「ファウンダーズカップ」は67位。アジアシリーズ2戦では54位、45位と振るわず、「本当に悔しい2週間だった」と唇をかんだ。先週の日本ツアーでは6位に入った。それでも、日本ツアーで6位に入った先週を経て、ショットの状態は「100%ではないけれど、マシにはなってきている」と復調の気配を感じている。
25日は9ホールをプレーし、コースの感触を確かめた。「フラットでグリーンも柔らかいけど、アンジュレーションが多くてかなり難しい。乗せる場所によっては、バーディも多く狙えると思う。メリハリをつけて頑張りたい」と、今週は2打目以降の精度がカギを握る。
「乾燥しているので、グリーンを狙うショットも飛ぶと思う。しっかりとアジャストしたいですし、グリーンも速くなってきそうなので、タッチを合わせたいです」
今季4試合目で結果を残せるか。「まだ上の方で戦えていないので、頑張りたい」。一大勢力となった日本勢の中で、存在感を放ちたい。
以下、笹生優花を除いた日本勢11人のコメント。
■古江彩佳
「オフはいったん日本に帰って、リフレッシュしてきました。アリゾナは乾燥していて標高が高いのもあって、いつもよりボールが飛ぶと思います。ランも伸びるので、その辺をちゃんと計算しないといけない。フェアウェイキープとグリーンまわりのアンジュレーションに注意しながら頑張っていきたい」
■畑岡奈紗
「日本に10日間いて、アプローチを習ったり、2回ほど岩盤浴に行きました。アリゾナは標高も少し高くて、ボールも飛びますし、フェアウェイも硬く仕上がっていて、距離が稼げるところがいい。新しいコースですけど、自分向きかな。日を追うごとにグリーンも速く、硬くなってきているので、セカンドショット以降の落とす位置と、グリーン上でのスピードも合わせていかないといけない」
■西村優菜
「日本では1週間自宅に帰って、ワンちゃんと戯れていました。アリゾナは下が硬いイメージがあって、グリーンも止めづらい印象があるんですけど、雰囲気は好きなので楽しみながらできたらいいな。ショットの部分を改善できれば、自分らしいゴルフができるんじゃないかなと思います」
■竹田麗央
「オフは熊本に帰ったり、色々な方からメッセージをいただいてすごくいい2週間だった。納豆ご飯も毎日食べられて幸せでした。フラットなコースでいい感じ。練習ラウンドではバンカーがティショットで効いていたり、ドッグレッグで突き抜けてしまうこともあったので、そこに気をつけます。今週も4日間ベストを尽くして頑張ります」
■山下美夢有
「アジアシリーズはショットが良かったんですけど、最終日に伸ばすことができなくて悔しい結果で終わりました。コースはランが出ますし、下が硬いのでタテ距離を合わせられるように頑張りたい。ちょうど(ティショットが)入る距離にバンカーがあるので、点で打たないといけない。ショットの精度も重要になってくる」
■吉田優利
「(日本ツアー優勝)マネージャーさんがお祝いしてくれました。初日は午後スタートなので、朝まで休めたらなと思います。ゴルフはいい状態にあると思うので、あとはスコアメークの部分。バンカーがなかなか邪魔なところにある印象なので、最初のティショットから神経を使っていかないといけない」
■西郷真央
「体調を崩していたので、オフの最初の1週間は休養を取って、残りの1週間でクラブ調整やトレーニングを詰め込みました。アジアでの3連戦はショットが良くない中で終盤に成績を上げられた。アリゾナのコース自体はフラットで広いイメージ。ラフもほとんどないので、思い切って振れる。自分の打ちたいショットができている手応えはあるので、4日間維持できるように頑張りたい」
■岩井千怜
「コンディションはいい感じです。コースは広いので、ターゲットを絞らないとティショットの狙いが難しいかな。グリーンも大きいので、セカンドショットでどれだけピンのそばにつけられるかがキーポイント。海外のキャディさんがすごく明るくて、ジョークを言ってくれたり雰囲気を明るくしてくれるのですごく助かっています。今週も自分のペースで楽しみたい」
■岩井明愛
「コンディションはいいです。コースはショットが転がるようなイメージ。風のジャッジもしていかないといけない印象。キャディのアーロンから『午後は転がるよ』というアドバイスをしてもらったので、2人で話し合いながらやっていければいいかな。今週も楽しんで、たくさんバーディを取りたい」
■馬場咲希
「中国(ブルーベイLPGA)のときはショットが良くなかったので、難しいところに外すことが多かった。オフはショット練習を重点的に取り組みました。コースは狙いがフェアウェイ真ん中じゃないところも多いので、目標を決めて打ち切る、振り切ることができればいいかなと思います」
■勝みなみ
「日曜日の夜に入りました。日本での試合を終えて、急いで準備とシャワーを浴びて出てきました(笑)。ゆっくり寝たいと思います。コースはグリーンが硬いイメージ。ティグラウンドは左右に向いていて、構えづらいホールが多い。あとは、パー5で2オンを狙えるホールがほとんどなので、そこでイーグルとバーディを取られれば、スコアを作れていくのかな。優勝争いに食い込めるように頑張りたい」