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西村優菜は“2度目のカムバック”ならず 課題はショット「自分の強みが無くなっている」

西村優菜はセカンドカットにわずか1打及ばず。いまの胸の内を明かした。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年8月20日 07時26分

<ISPS HANDA・ワールド招待 3日目◇19日◇ガルゴルム・キャッスルGC(北アイルランド)◇6486ヤード・パー72>

前日と同じトータル5オーバーで3日目のラウンドを終えた西村優菜は、「35(位タイ)という数字を目標にスタートしたけど情けないラウンドでした」と浮かない表情で一日を振り返った。今大会は男女共催ということもあり、決勝ラウンドに入っても計124人の選手がプレー。そのため3日目終了時点で35位タイでセカンドカットが実施されるのも、その表情の理由のひとつにある。

17番はこんな状況でした【写真】

2日目も、やはり悔しさを胸にグリーンを降りていた。西村のプレー終了時、予選カットラインは2オーバーだった。「3か4(オーバー)だと思っているので厳しいかな」。この時点では、3日目に進むことに諦めムードすら漂わせていた。しかし、風が勢いを増した午後組の選手たちは伸ばしあぐね、そのラインはどんどん下がっていくことに。結果的に5オーバーまでの選手が決勝に進むことになった。「もちろんラッキーではあったし、『明日があると思っていた』。ただ他力本願ではあったので…」。そんな複雑な予選通過だっただけに、なんとしても自力で最終日への道をこじ開けたかった。

ラウンド開始前のセカンドカットのラインは『+2』。「まずはそこまでしっかり上げないといけないと思ってやっていました。自分が60台を出せばチャンスはあるのかな」。これが第一目標になった。スタートの10番パー5は3メートルを決めてバーディ発進。全体的にティが前方に出されたホールも増えたことと、風が前日より穏やかだったこともあり、序盤はパー4のセカンドをアイアンで狙える機会も多くなった。15番もアイアンで1.5メートルにつけて奪ったバーディだった。

しかし17番で、そこまでの耐えて、伸ばしてといういい流れに水を差すミスが出てしまう。セカンドショットが大きく左に曲がり、グリーン周りに張られているロープの外へ。ボールは木の根元の、葉っぱが密集する場所に落ちた。慎重に距離を測りながら、一度は掻き出そうとしたがボールは出ず。結局アンプレヤブルを宣言し、トリプルボギーを叩くことになった。

「最後まで果敢にバーディを狙ったけど、ショットがうまくいかない。修正するところがたくさんある」。時折出てしまう大きなミスがスコアロスにつながる。後半の2、3番で連続バーディを奪い一時は1つ伸ばしたものの、それをイーブンに戻すことになってしまった6番のボギーもティショットが右に出たことがきっかけになったものだった。

西村は、ショットの現状について苦しい胸の内を明かす。「今週に始まった話ではない。曲がらないのが自分の強みだったけど、それが無くなっている。ちょっと狭いところやターゲットを絞らないといけないところで怖さみたいなものが出て、テンポよく振れない感じはある。強みを無くしてしまうときついなとは思っています」。米国ツアー参戦後、正確無比と言われたショットの狂いはよく口にしてきた部分。2週前のスコットランドでの試合からは「テンポ」を強く意識してプレーしてきたが、根本的な解決には至っていない。

この日のフェアウェイキープは10回でパーオン数は12回。数値的には決して不合格という出来ではないが、致命的なミスがそのプレーを苦しいものにしている。もちろん天候の違いなどはあるが、それでもフェアウェイキープ7回だった前日に比べると、まとまってきているのも事実だ。

またしても“明日を待つ身”になってしまったラウンド後には「今は上位の選手しか回っていないので厳しいかなと思いつつチャンスを待ってという感じですかね」とも話していた。そして実際一時は37位タイまで順位が上がった時間もあったが、午後組が粘りを見せ、1打及ばずの39位タイで2度目の“復活”はならなかった。次は24日開幕の「CPKC女子オープン」出場のためカナダへ向かう。フランス、英国、カナダ、米国をまたにかける7連戦の5試合目は、ショット復調の兆しを感じられるものにしたい。(文・間宮輝憲)

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