<LPGA KEBハナバンク選手権 2日目◇13日◇スカイ72GC オーシャンC (6,316ヤード・パー72)>
韓国のスカイ72GC オーシャンCで行われている米国女子ツアー「LPGA KEBハナバンク選手権」の2日目。先週にフランスで行われた欧州女子ツアー「ラコステレディース・オープン・ド・フランス(10月5〜8日)」に出場し、トータル17アンダーのビッグスコアで優勝を飾ったクリスティ・カー(米国)だが、続けて出場している同大会ではトータル8アンダーで5位タイにつけ、好調をキープしている。
ラコステレディースでの劇的優勝の裏には、カーの強い思いがあった。ともに欧州女子ツアーを戦ったカッサンドラ・カークランド(フランス)が2017年4月、肺がんによりこの世を去ることになってしまったためだ。
2012年に欧州女子ツアー「サニアレディース・オープンチャンピオン」で優勝を挙げているカークランド。喫煙もせず健康体の彼女だったが2015年に肺がんと診断され、2年間、がんと戦った。カークランドは前向きに治療をうけ、「がんをもっと知ってもらうため、私が例になりたい。また、がん治療者に生きる希望を与えたい」と話し、2016年の「エビアン選手権」ではオリジナルTシャツを制作、販売し、チャリティーに貢献していた。
しかし、彼女や周囲の願いも届かず、32歳で帰らぬ人となったカークランド。「ラコステレディース・オープン・ド・フランス」はがん治療、研究に対するチャリティーを兼ね、出場選手は最初の2日間でのバーディ数×5ユーロ(665円。1ユーロ=133円で計算)をフランスのがん研究施設へ募金することになっていた。
「彼らのため、自分自身のために戦う。これ以上がんで亡くなる人を見たくない」
と、涙をこらえながらインタビューに答えていたカーだが、第1ラウンドで8つのバーディ、2ラウンド目に6つのバーディと、獅子奮迅の攻撃的スタイルを貫き2日間で14個のバーディを奪取。
「今週、私の肩には天使がいた。私は課せられたミッションを成し遂げた」
と、2日目終了後には笑顔を浮かべた。
3日目、18番パー4で2打目を直接カップインさせ、イーグルフィニッシュを決めたとき、カーは青空に向かってうなずいた。最終日のラストホールではパーパットを入れた瞬間、天を指さしホールアウト。彼女の強い思いは、カークランドを含む多くの人々に届いたのではないか。そんなドラマがあった翌週の今大会、注目すべき一人といえるだろう。
韓国のスカイ72GC オーシャンCで行われている米国女子ツアー「LPGA KEBハナバンク選手権」の2日目。先週にフランスで行われた欧州女子ツアー「ラコステレディース・オープン・ド・フランス(10月5〜8日)」に出場し、トータル17アンダーのビッグスコアで優勝を飾ったクリスティ・カー(米国)だが、続けて出場している同大会ではトータル8アンダーで5位タイにつけ、好調をキープしている。
ラコステレディースでの劇的優勝の裏には、カーの強い思いがあった。ともに欧州女子ツアーを戦ったカッサンドラ・カークランド(フランス)が2017年4月、肺がんによりこの世を去ることになってしまったためだ。
2012年に欧州女子ツアー「サニアレディース・オープンチャンピオン」で優勝を挙げているカークランド。喫煙もせず健康体の彼女だったが2015年に肺がんと診断され、2年間、がんと戦った。カークランドは前向きに治療をうけ、「がんをもっと知ってもらうため、私が例になりたい。また、がん治療者に生きる希望を与えたい」と話し、2016年の「エビアン選手権」ではオリジナルTシャツを制作、販売し、チャリティーに貢献していた。
しかし、彼女や周囲の願いも届かず、32歳で帰らぬ人となったカークランド。「ラコステレディース・オープン・ド・フランス」はがん治療、研究に対するチャリティーを兼ね、出場選手は最初の2日間でのバーディ数×5ユーロ(665円。1ユーロ=133円で計算)をフランスのがん研究施設へ募金することになっていた。
「彼らのため、自分自身のために戦う。これ以上がんで亡くなる人を見たくない」
と、涙をこらえながらインタビューに答えていたカーだが、第1ラウンドで8つのバーディ、2ラウンド目に6つのバーディと、獅子奮迅の攻撃的スタイルを貫き2日間で14個のバーディを奪取。
「今週、私の肩には天使がいた。私は課せられたミッションを成し遂げた」
と、2日目終了後には笑顔を浮かべた。
3日目、18番パー4で2打目を直接カップインさせ、イーグルフィニッシュを決めたとき、カーは青空に向かってうなずいた。最終日のラストホールではパーパットを入れた瞬間、天を指さしホールアウト。彼女の強い思いは、カークランドを含む多くの人々に届いたのではないか。そんなドラマがあった翌週の今大会、注目すべき一人といえるだろう。