「雨でスピン量が…」 2位発進の古江彩佳が中断後に見せたクレバーなゴルフ
今季の海外女子メジャー初戦が開幕。古江彩佳が4アンダー・2位タイ発進を決めた。
配信日時:2023年4月21日 02時30分
<シェブロン選手権 初日◇20日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6824ヤード・パー72>
10番からスタートし、11番で1メートル、そして12番で2.5メートルを沈めての連続バーディで勢いづく。古江彩佳が、首位と1打差の4アンダー・2位タイでメジャーの初日を終えた。「ショットもまあまあ良かった。寄ったところでもしっかり決めていけて、リズムがうまくつかめた。いいラウンドができたと思う」。好発進にも、いつも通りの落ち着いた口調で一日を振り返る。
17番ではこの日唯一となるボギーも叩いたが、後半に入ると4番で4メートル、6番で3メートル、7番で2.5メートルを決めてバーディを積み重ねる。8番では2.5メートル、最終9番では2メートルのチャンスを逃し、「欲を言えば(もう少し伸ばせた)」という思いもあるが、「この難しいコースを4アンダーで終えられたのはよかった」と満足感も大きい。
伸び悩んだ午前組のスコアをしっかりと確認し、コースに出た。そのうえで回りながら自分の順位もしっかりとチェック。途中、雷雲接近で約1時間の中断を挟んだが、「(コースの)長さはあまり感じなかったけど、雨でスピン量が変わっていたりするので、ピンを狙うショットを計算してイメージしながらやった」とコンディションに合わせたクレバーなゴルフで上位を射止めた。
6800ヤードを超えるコースで、この日の古江の平均飛距離は236ヤード。これでしっかりとラッシュをかけるところは真骨頂ともいえる。開幕前日には優勝予想スコアについて「1日4アンダー」を設定したが、それもクリアした。「まだ3日あるので、トップのスコアは意識しないで自分は自分で集中できたらなと思う」。昨年はメジャー5戦中3試合で予選落ちと苦しんだ。2年目の今季、大舞台でも引き続き持ち前の安定感をしっかりと披露してくれそうだ。(文・間宮輝憲)
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