＜ANAインスピレーション 事前情報◇29日◇ミッション・ヒルズCC ダイナ・ショア・トーナメントC（6,763ヤード・パー72）＞

渡米して6年。年々たくましさを増している上原彩子。「また戻ってこられてうれしいです。絵に描いたようなキレイなコース。楽しみですね」と、今季海外女子メジャーの「ANAインスピレーション」開幕を目前に控えても、リラックスムードだ。

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2013年の初出場からこれで6年連続の出場。その13年には19位タイに入っており、ロングヒッター向きといわれる6700ヤード越えの長距離コースも苦にしない。「昨年からドライバーの飛距離が10ヤードは伸びています。それほど長いとは感じなくなりました」と、今年はさらに上を目指す意欲にあふれている。

上原といえば正確無比なドライバーショットには定評があった。フェアウェイキープ率は常にツアートップクラス。飛ばなくとも、スコアを作り出す能力は人一倍高かった。そこにきての飛距離増し。自信が深まるのも当然だ。「ヨーロッパの試合が少なくなって、選手がLPGAに流れてきています。全体のレベルが上がっているなかで、自分も上げないと落とされる」と、研さんに励む。

「同じようにやっていたら落ちるしかないんです」と、昨年12月で34歳になったベテランも、今年はよりやる気がみなぎっている。「天候もよさそうなので、景色も楽しみながらラウンドします（笑）」と、天然キャラでも有名な上原らしさは残しつつ、今年は米ツアー初優勝に向けて、ここからエンジンをフル回転させていく。