一念発起し、渡米して6年目。目標とする米国での優勝に向け、ひたすら努力を重ねてきた上原だが、いいことばかりではなかった。プロは結果がすべて。当初お世話になっていたスポンサーのなかには、渡米間もないころ離れていったところもある。もちろん、応援を続けてくれるスポンサーもいるが、「こちらの試合は専門局でしか放送されません。日本は民放で放送されることが多いですが、そういう点でも仕方ないことだと思っています」と、自身の置かれた立場は理解している。
ウェアについても、「自分でこっちのPGAスーパーストアに買いに行ったりもしています。一部提供してくださる企業さんもありますが、日本でも量販店に行ったりしています」と、苦しい胸の内を明かす。それでも上原の表情から悲壮感は感じない。「アマチュアのころからこの舞台で戦うのが夢でした。成功したいと思っているし、できると思っています」と、前を向く目はますます力強さを増す。
「すべてがパーフェクトでもないし、気を緩めない」
米ツアー初優勝に向けて、より一層気を引き締めた上原。渡米当時、活躍していた宮里藍は引退。宮里美香は日本ツアーを主戦場とする可能性が高い。韓国勢が席巻する世界のツアー。日本人選手だってやれるところを見せるのは、いまなお踏ん張っている“世界の彩子”に違いない。(文・高桑均)
ウェアについても、「自分でこっちのPGAスーパーストアに買いに行ったりもしています。一部提供してくださる企業さんもありますが、日本でも量販店に行ったりしています」と、苦しい胸の内を明かす。それでも上原の表情から悲壮感は感じない。「アマチュアのころからこの舞台で戦うのが夢でした。成功したいと思っているし、できると思っています」と、前を向く目はますます力強さを増す。
「すべてがパーフェクトでもないし、気を緩めない」
米ツアー初優勝に向けて、より一層気を引き締めた上原。渡米当時、活躍していた宮里藍は引退。宮里美香は日本ツアーを主戦場とする可能性が高い。韓国勢が席巻する世界のツアー。日本人選手だってやれるところを見せるのは、いまなお踏ん張っている“世界の彩子”に違いない。(文・高桑均)