大会もいよいよ大詰めを迎えようとしているが、編集Tはこの日、またまた素敵な経験をしたようだ。40代半ばのおっさんの手にはキレイな花? それの意味するところは?
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大会も3日目を迎えて心配なことが1つ。去年の「マスターズ」のときもそうだが、1週間もいるとネタがなくなるのだ。今回こそはそうならないようにと思っていたところ、今日もステキな出会いがあったのだ。そう、あのジャック・マスターズさんと、今日は4番ホールで出会ったのだ!(♯6、7を参照)って、それは置いておいて、今日は18番。この18番ホールには名物が詰まっているのは何度も書いているが、もう1つの名物がジュディ・キャロウェイさんというおばあちゃん。18年間、この歴史的なパー5の池のほとりで、選手に“ある”プレゼントを渡し続けているのだ。
「選手が笑顔になってもらえるのがうれしいの」と、リボンでつくった色とりどりの花を、通過していく選手や関係者に配っている。いまでは大会の名物おばあちゃんで、選手もキャップにつけたりヘッドカバーにつけたりと、女子の祭典らしく、華やかないでたちに変身するというわけ。プロアマが行われた水曜日にもこのおばあちゃんとは話していたのだが、そのときは気づかず。なんだかみんな花をつけているな〜程度に思っていたのが、今になって気づいたのだ。
というのも、上原彩子選手のプレーを見ていたとき。12番のティグランド横に星条旗カラーのリボンフラワーを発見。なんだか捨てるのも申し訳ないから、持っていたカメラのストラップにくくりつけて撮影、取材をしていたのだが、途中、顔見知りのカメラマンからそのおばあちゃんの話を聞いた。取材を続けて18番の池にたどり着くと、そこにはおばあちゃんが段ボール箱一杯にリボンフラワーを詰めて待機しているのだ。近づいてみると「あなたもほしい?」と聞いてくる。するとボクのカメラを見て、「あら、もう渡していたわね」と。「いえいえ、落ちていたからつけたんですよ」と答えると、ちょっと寂しそうな目で見つめ返してきた。
1週間で1000コ近くつくって配るというこのリボンフラワーは、選手たちも毎年楽しみにしているのだとか。そんな話を聞くと、ずっとこの花を作り続けているおばあちゃんってスゴイ!と胸が熱くなる。ちなみに上原彩子ちゃんのヘッドカバーにもついていて、それだけで華やかさ倍増。これからも元気でね、おばあちゃん!
いい話の後で申し訳ないが、この日は他にも発見! 残念ながら今日、スコアを大きく落としてしまった鈴木愛選手についていたとき。同組のアンジェラ・スタンフォード選手(米国)が4番ホールを終えた瞬間、組についているスコアラー(各組各ホールのスコアを速報本部に報告する係)のボランティアさんからなにやらカギを受け取って、駆け込んだのは小屋。よく見るとトイレ。そこにはプレートが貼られていて、「メンバーオンリー」。コースのメンバーさん専用のトイレで、ボクらは使えない。選手は特別で、各組のスコアラーさんにカギが渡されていて、行きたいときには借りるらしい。名門コースならではの光景だった。
こちらがメンバーオンリーのトイレ
そんなこんなで、明日は最終日。初日から首位を守っているパーニラ・リンドベルグ選手(スウェーデン)がツアー初優勝を飾るのか、注目されている。そんなリンドベルグ選手の小ネタを1つ。別の記事でも書いたのが、彼女、レディスの市販品ドライバーを使っているのだ。詳しくはそちらを読んでもらいたいのだが、もう一つ驚きが。実は彼女、ゴルフを始めてからずっとグローブをしたことがないのだ。プレー中に気づいてホールアウト後に聞いてみたのだが、手とグリップが触れている感覚を大事にしたいとか。「ロレーナ(オチョア)もフレッド・カプルスもしていないでしょ。そしてメジャーに勝っている。私が次のノングローバーチャンピオンになるかも!」。なんて前向き! というか、とっても個性派なんだな。
リンドベルグ選手の手のひら
というわけで、明日のいまごろは、今季メジャー初戦の優勝原稿を書いているころだろう。気を抜かずに、明日も張り切って取材するために、そろそろ寝るとする。それでは、また明日!
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大会も3日目を迎えて心配なことが1つ。去年の「マスターズ」のときもそうだが、1週間もいるとネタがなくなるのだ。今回こそはそうならないようにと思っていたところ、今日もステキな出会いがあったのだ。そう、あのジャック・マスターズさんと、今日は4番ホールで出会ったのだ!(♯6、7を参照)って、それは置いておいて、今日は18番。この18番ホールには名物が詰まっているのは何度も書いているが、もう1つの名物がジュディ・キャロウェイさんというおばあちゃん。18年間、この歴史的なパー5の池のほとりで、選手に“ある”プレゼントを渡し続けているのだ。
「選手が笑顔になってもらえるのがうれしいの」と、リボンでつくった色とりどりの花を、通過していく選手や関係者に配っている。いまでは大会の名物おばあちゃんで、選手もキャップにつけたりヘッドカバーにつけたりと、女子の祭典らしく、華やかないでたちに変身するというわけ。プロアマが行われた水曜日にもこのおばあちゃんとは話していたのだが、そのときは気づかず。なんだかみんな花をつけているな〜程度に思っていたのが、今になって気づいたのだ。
というのも、上原彩子選手のプレーを見ていたとき。12番のティグランド横に星条旗カラーのリボンフラワーを発見。なんだか捨てるのも申し訳ないから、持っていたカメラのストラップにくくりつけて撮影、取材をしていたのだが、途中、顔見知りのカメラマンからそのおばあちゃんの話を聞いた。取材を続けて18番の池にたどり着くと、そこにはおばあちゃんが段ボール箱一杯にリボンフラワーを詰めて待機しているのだ。近づいてみると「あなたもほしい?」と聞いてくる。するとボクのカメラを見て、「あら、もう渡していたわね」と。「いえいえ、落ちていたからつけたんですよ」と答えると、ちょっと寂しそうな目で見つめ返してきた。
1週間で1000コ近くつくって配るというこのリボンフラワーは、選手たちも毎年楽しみにしているのだとか。そんな話を聞くと、ずっとこの花を作り続けているおばあちゃんってスゴイ!と胸が熱くなる。ちなみに上原彩子ちゃんのヘッドカバーにもついていて、それだけで華やかさ倍増。これからも元気でね、おばあちゃん!
いい話の後で申し訳ないが、この日は他にも発見! 残念ながら今日、スコアを大きく落としてしまった鈴木愛選手についていたとき。同組のアンジェラ・スタンフォード選手(米国)が4番ホールを終えた瞬間、組についているスコアラー(各組各ホールのスコアを速報本部に報告する係)のボランティアさんからなにやらカギを受け取って、駆け込んだのは小屋。よく見るとトイレ。そこにはプレートが貼られていて、「メンバーオンリー」。コースのメンバーさん専用のトイレで、ボクらは使えない。選手は特別で、各組のスコアラーさんにカギが渡されていて、行きたいときには借りるらしい。名門コースならではの光景だった。
こちらがメンバーオンリーのトイレ
そんなこんなで、明日は最終日。初日から首位を守っているパーニラ・リンドベルグ選手(スウェーデン)がツアー初優勝を飾るのか、注目されている。そんなリンドベルグ選手の小ネタを1つ。別の記事でも書いたのが、彼女、レディスの市販品ドライバーを使っているのだ。詳しくはそちらを読んでもらいたいのだが、もう一つ驚きが。実は彼女、ゴルフを始めてからずっとグローブをしたことがないのだ。プレー中に気づいてホールアウト後に聞いてみたのだが、手とグリップが触れている感覚を大事にしたいとか。「ロレーナ(オチョア)もフレッド・カプルスもしていないでしょ。そしてメジャーに勝っている。私が次のノングローバーチャンピオンになるかも!」。なんて前向き! というか、とっても個性派なんだな。
リンドベルグ選手の手のひら
というわけで、明日のいまごろは、今季メジャー初戦の優勝原稿を書いているころだろう。気を抜かずに、明日も張り切って取材するために、そろそろ寝るとする。それでは、また明日!
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