ヘイリー・デビッドソン、30歳。元男性で、性転換手術を受けたトランス女子ゴルファーがフロリダのミニツアーでプロ2勝目を挙げた。『ニューヨーク・ポスト』などの海外メディア各社が報じた。
デビッドソンは女子プロゴルフの大会で優勝した初のトランスジェンダー選手として知られる。1月17日にはNXXTツアーの「NXXT女子クラシック」でプレーオフの末に優勝をつかみとった。
これによりデビッドソンは同ツアーのポイントランキング1位に浮上。同5位以内に入れば、米国女子ツアー下部にあたるエプソンツアー2試合の出場権を得られる。ただし、出場権を得るためには1大会につき平均40人の選手が参加することが条件。いまのところ、NXXTツアーの参加者はそれに遠く及ばない。
3月まで行われるNXXTツアーは13試合中5試合を消化。ここから数週間で参加者が増加して出場人数の条件を満たし、かつランキング5位以内をキープすれば晴れてエプソンツアーへの出場権を獲得できる。2試合という限られたチャンスでトップ10入りし、次週への出場権をつないでいく、という道筋となる。
2015年9月からデビッドソンはホルモン治療を始めて、2021年1月には6時間にも及ぶ性別適合手術を受けた。3年前にはトランス女子ゴルファーとしては2人目となるLPGAツアーのQスクール(予選会)も受験した。