＜パリ五輪　事前情報◇5日◇ル・ゴルフナショナル（フランス）◇6374ヤード・パー72＞

7日から始まるパリ五輪女子ゴルフ。日本代表の笹生優花と山下美夢有が会見に登場し、大会の抱負を述べた。

先に行われた男子ゴルフでは松山英樹が銅メダルを獲得。二人もメダルをより意識するきっかけになった。笹生は、松山のメダル獲得の瞬間には立ち会えなかったようだが「メダルを獲得したことを嬉しく思います」と笑顔で話した。

山下は初めて松山のプレーを見て「メダルを取るっていう気持ちがすごく伝わってきた」と感服。プレー後に「『おめでとうございます』と伝えに行ったら、『日本の女子チームも金メダルを獲れるように頑張ってほしい』と言われて、すごくうれしくなりました」と松山とのエピソードも明かした。笹生は「（松山に）続けられれば」、山下も「頑張ろうという気持ちになった」と両者のモチベーションは最高潮だ。

山下にとっては初のオリンピック。「出れることを誇りに思っているのと明日からの大会がすごく楽しみです」とコメント。笹生は2度目のオリンピックで東京五輪ではフィリピン代表として出場していた。「前回はフィリピン代表でお母さんの国を代表した大会でした。今年は日本人としてお父さんの国を代表して戦えることに感謝しています」と両親への思いを胸にメダル獲得を目指す。

日の丸を背負って戦う4日間。いつもの試合とは異なる緊張感もある中、「オリンピックに向けて全力を尽くしてきましたし、調子も戻ってきている」と笹生。山下も「今年はあまりいい状態ではなかったんですが、しっかり準備はしてきていい状態になってきたと思います。しっかり成績を出せるように頑張りたい」と意気込んだ。松山のメダル獲得で興奮冷めやらぬ中、次は女子ゴルフが日本を沸かせる番だ。