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「うらやましいなと思いながら、うれしかった」 西村優菜は“らしい”バーディに自信

西村優菜は約4時間の中断を挟みながら、再開後の2バーディでアンダーパーフィニッシュに成功した。ここから上位を狙っていく。

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2023年10月27日 07時00分

<メイバンク選手権 初日◇26日◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6596ヤード・パー72>

雷雨による約4時間の中断を挟み、なんとか全選手がラウンドを終えた大会初日。中断後に3ホールを消化した西村優菜は、5バーディ・3ボギーの「70」で回り、2アンダー・40位タイで長い一日を終えた。

何を語った? シブコのホールアウト後インタビュー【動画】

スタートの10番からティショットが右の池に向かい、いきなりのボギー。この日の空のような暗雲も立ちこめたが、しぶとくつなぐ西村らしさあふれるプレーでカムバックに成功した。この日251ヤードに設定された14番パー4では、届かないと判断するやいなや、9番ウッドでレイアップ。そこからのウェッジショットをピンそばにつけ、バーディを奪ってみせた。

多くの選手がドライバーや3番ウッドでダイレクトに狙うなか、グリーン手前の池を越えることができない西村にとっては、「狙ってる人がうらやましいなと思いながら」、9番ウッドでティショットをフェアウェイに運んだ。そして、そこからが強さ。1オン狙いの同伴者を尻目に、ピタッとピンに絡め笑顔のバーディを奪う。「けっこううれしかったです」と、してやったりだ。

続く15番では「イージーだったので」と謙遜も交じえたが、見事なチップインバーディも決める。すると18番ではおよそ6メートルのパットをねじ込み、またまたバーディ。2アンダーまで浮上し、大歓声を浴びてハーフターンした。ところが…。

後半は5ホールで2ボギーを叩き貯金を吐き出すと、7番のバーディパットを残し中断。ただ「18ホールはたぶんいけないだろうなと思っていました」と、荒天になるのは織り込み済み。「食べて飲んで、食べて飲んでを繰り返して(笑)。まだかなと思いながら」再開を待った。

夕暮れが迫るなかで再開が決まると、急ピッチで練習を切り上げ7番グリーンへ。ここで5メートルを沈めると、最終9番では砲台グリーンへの160ヤードを6番UTでピン横1.5メートルにピタリ。バーディ締めで、なんとか2アンダーで“いろいろあった”18ホールを終えた。

一日を通しては「気持ち悪さ」も残るが、上がり3ホールで2バーディは2日目への活力になる。「しっかり休んでビッグスコアを目指して頑張りたい」と、3戦連続で上位争いを演じてきた勢いを止めるわけにはいかない。残り3日間は悪天候との戦いも見据えながら上位へ、そしてV戦線へと名乗りをあげる。(文・高桑均)

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