「全米女子オープン」を3度制し、2021年には世界ゴルフ殿堂入りも果たしたスージー・マクスウェル・バーニングさんが2日、亡くなった。83歳だった。全米女子プロゴルフ協会(LPGA)は、2年以上にわたる肺がんによる闘病の末に亡くなったことを発表している。
マックスウェルさんは全米女子オープンを3度制した6人のうちのひとりで、1968年に初優勝。72年、73年には大会連覇も成し遂げている。また65年には当時メジャー大会のひとつだった「ウエスタン女子オープン」でも勝利した。
全米女子オープンを主催するUSGAのマイク・ワン会長は「スージーはゴルフクラブを手に取ったときから、真の草分けだった」とコメントを発表。「男女にかかわらず全米オープンを3度勝利できる選手は信じられないほど数が少ない。そのなかで家族を優先するために、競技ゴルフから離れるという決断をしたことでもたくさんの人が敬意を表した。彼女のレガシーは永遠に受け継がれるだろう」と続ける。
41年にカリフォルニア州ロサンゼルス郊外のパサディナで生まれたスージーさんは、その後オクラホマシティ(オクラホマ州)で過ごし、同地でゴルフに没頭。64年にLPGAツアーに参戦すると、4年後にはメジャーチャンピオンになった。96年に引退すると、その後はカリフォルニア州パーム・スプリングスのインディアンウエルズで過ごした。同地では今週、LPGAツアーの下部、エプソンツアー最終戦、「エプソンツアー選手権」が開催される。(文・武川玲子=米国在住)