<HSBC女子世界選手権 2日目◇28日◇セントーサGC(シンガポール)◇6779ヤード・パー72>
強風が吹く難コンデションのなか1アンダー・7位タイで初日を終えた渋野日向子は、4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「72」でプレー。1アンダー・16位タイに後退した。
「前半は風がなかったので頑張ろうと思っていたから、それなりにいいスコアのノーボギーで回れてよかったと思いますし、乗らなかったところもしっかりパーを取れたので、すごくプラスに捉えてはいた。それがあったからこそ後半は…」
出だしの1番は8メートルのパットを沈めてバーディ発進。さらに5、9番でもスコアを伸ばし、前半はボギーなしの3アンダーで折り返した。しかし、その流れを後半戦へ繋ぐことはできなかった。
12番パー4は右ドッグレッグのホールで、フェアウェイも狭く両サイドから視覚的にも強いプレッシャーがかかる。「ティショットが残っていただけオッケーかなって感じだった。左は危なかったので」と木が密集する左サイドへ打ち込んだ。ウッドで放った2打目はグリーンの奥にこぼれてしまい、寄らず入らずのボギーとなった。
「あそこはボギーでよかったかなと、捉えている。しっかりそのあとパー5で取れたから切り替えはできたかな」と続く13番でバウンスバック。ここでいい流れに戻したかったが、15番パー3で手前の大きな池に入れてしまい、「アプローチが寄らなくて」とダブルボギーを喫した。さらに、続く16番でも一つ落とし、「すごくもったいない」とこの2ホールの結果を悔やんだ。
残りの2日間で挽回したいところ。「すごくもったいないミスをしてしまったので、そこの修正をしっかりして、あしたはそういうミスがでないよう気を付けたい。パッティングも少し練習してあしたに向かって頑張りたい」と前向きに、あすの巻き返しを狙った。
現在、トータル7アンダーで単独首位に立つのは今季開幕戦を制したキム・アリム(韓国)。2位には「パリ五輪」で金メダルを獲得したリディア・コ(ニュージーランド)が続いている。この日、そんな金メダリストと渋野は同組でプレー。「いい人なので、回らせてもらって楽しかったですし、すごく自分もギャラリー側だった」と満面の笑みを見せた。
3日目はツアー3勝のモリヤ・ジュタヌガーン(タイ)と、昨年の最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」を制し、年間女王に輝いた22歳のジーノ・ティティクル(タイ)と日本時間の午前9時18分にティオフを迎える。
今年はこれまでの2試合で67位タイ、54位タイと苦戦している。「まだ上に行けるチャンスはあるので頑張りたい」。最終日に向けてさらにスコアを伸ばして行きたい。(文・高木彩音)