今年2月に長男のグレイソン君を出産したツアー通算6勝のジェシカ・コルダ(米国)が、2026年のツアー復帰を目指している。
世界ランキング1位の妹・ネリーが今週は「グラント・ソートン招待」に参戦中で、ジェシカは米ゴルフチャンネルの放送席に登場。「2025年はまだマタニティ休暇を取るけれど、2026年には復帰したい」と自身の計画を明かした。LPGAは2019年に産休制度を見直し、子供の誕生から最大2年間ツアーから離れることが認められている。
ジェシカは2023年5月に腰痛で戦線離脱。その後、妊娠を発表し、2024年2月に出産した。離脱期間中も妹ネリーの応援に駆けつけたり、米ゴルフチャンネルのリポーターを務めたりと活動を続けてきた。11月には練習場でボールを打つ姿を自身のSNSにアップした。
「1年以上もボールを打っていなかったから、ひどいものだった」とジェシカ。「肩も腕も手首も、筋肉のすべてが痛くなった。長い間、体を動かしていなかったのがよく分かった」と笑った。
それでも、練習の中で手応えを感じる場面もあったようだ。「いいコンタクトもあったし、難しいショットも成功した。特にアプローチはすごく良かった」と語った。
一方で、母親としての苦労も吐露。「ゴルフコースで戦うのと同じように、母親でいることは忍耐が必要。私は眠ることが大好きなのに、思うように眠れなくて回復が難しい…」と、育児の大変さを明かした。
新制度により、ジェシカは2026年2月までマタニティ休暇を取ることができる。(文・武川玲子=米国在住)