<シェブロン選手権 事前情報◇17日◇ザ・クラブ at カールトン・ウッズ(テキサス州)◇6889ヤード・パー72>
海外メジャー初戦の「シェブロン選手権」がいよいよ開幕。そこで、2023年のメジャー5大会の優勝者と日本勢の活躍をまとめてみた。
昨年のメジャー5大会優勝者は? 気になる日本勢たちの活躍も振り返る
昨シーズンの海外女子メジャー5大会を振り返る。
配信日時:2024年4月18日 08時00分
<シェブロン選手権 事前情報◇17日◇ザ・クラブ at カールトン・ウッズ(テキサス州)◇6889ヤード・パー72>
海外メジャー初戦の「シェブロン選手権」がいよいよ開幕。そこで、2023年のメジャー5大会の優勝者と日本勢の活躍をまとめてみた。
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■シェブロン選手権
これまではカリフォルニア州のミッションヒルズCCで行われてきた伝統の一戦は、昨年から「ザ・クラブatカールトン・ウッズ」へ舞台を移し生まれ変わった。優勝は首位と4打差の11位タイから出たリリア・ヴ(米国)だった。首位タイから出たエンジェル・イン(米国)とトータル10アンダーで並びプレーオフに突入。1ホール目で池に入れたエンジェルに対し、バーディとしたリリアがメジャー初優勝をかざった。
日本勢最上位はトータル1オーバー・28位の渋野日向子だった。「風も難しかったけれど、それどころの問題ではないようなショットが多かった」とショットに不安を抱えながらこの位置でフィニッシュした。ちなみに、渋野は2022年大会で優勝争いを演じ、4位フィニッシュを果たしている。第2ラウンドではその日のベストスコアとなる「66」をマークし、2020年12月「全米女子オープン」以来の単独トップにも立った。
■KPMG全米女子プロゴルフ選手権
最終18番のバーディでトータル8アンダーにした中国の20歳(当時)、イン・ルオニンがメジャー初優勝を挙げた。同年4月に行われた「DIOインプラントLAオープン」に続く米ツアー通算2勝目となった。
1打差の単独2位にはトータル7アンダーの笹生優花が続いた。トップに並んでクラブハウスに戻ったが、ルオニンにかわされて、2021年「全米女子オープン」に続くメジャー2勝目にはあと一歩届かなかった。それでも「メジャーで大事なのは楽しむこと」。攻めの姿勢で存在感を放った。
■USGA 全米女子オープン
ハワイ出身の25歳(当時)、アリセン・コープス(米国)がツアー初優勝をメジャー大会でやってのけた。しかも名門ペブルビーチで挙げたとあって「本当に夢見ていたことだけど、まさか実現するとはまったく予想していなかった」と本人も驚きのメジャー制覇だった。
畑岡奈紗は優勝争いを演じたが、悲願のメジャーVはお預けとなった。自身初となる単独首位で最終日を迎えたが、一緒に回ったコープスが3つ伸ばしたのに対し、畑岡は「76」と失速。バックナインでかわされ4位タイで大会を終えた。それでも「本当に近くまで来ている感覚はある」と日本のエースは気丈に語った。メジャー制覇はそう遠くない。そんな期待を感じさせる一戦となった。
■アムンディ・エビアン選手権
フランスで生まれ育ったセリーヌ・ビュティエがトータル14アンダーでフィニッシュ。後続に6打差をつける圧勝で、メジャー初制覇を飾った。「私の最大の夢。もしメジャーで優勝するとしたら、エビアンでなければならなかった。でも、まさか今週だとは思ってもいなかった」とメジャー初Vを母国で達成し、喜びを爆発させた。
地元の星・ビュティエと最終日最終組で回った畑岡は、3バーディ・4ボギーの「72」とスコアを落とし3位タイフィニッシュ。またもメジャー制覇はかなわなかった。ただ、メジャー5試合でこれまで唯一トップ10入りがなかったエビアンでつかんだ好成績。「やっとこの試合でもトップ10に入れた。あと残すはメジャー優勝だけかなと思います」と明るい”材料”を持ち帰れた。
また、笹生優花も同じく3位タイフィニッシュを果たした。18番グリーンでは、姉のように慕うビュティエのメジャー優勝をともに祝った。
■AIG女子オープン
海外メジャー最終戦。首位タイからスタートしたリリア・ヴ(米国)が「シェブロン選手権」に続くメジャー2勝目を挙げた。同一年でのメジャー大会複数回優勝は2019年のコ・ジンヨン(韓国)以来であった。
畑岡奈紗と岩井明愛は日本勢最上位の11位タイに入った。畑岡は、首位と5打差の9位タイで最終日を迎え「何が起こるか分からない。6打差以内なら」と逆転を目指したが、出入りの激しいゴルフで「74」。悔し涙を浮かべた。
一方の明愛は、初日3オーバー・103位タイと出遅れながら、そこから「71」、「69」、「71」とアンダーパーを並べてのこの結果。「自信になる。(予選落ちした)全米女子オープンは悔しかった。今週も最初は同じ位置だったけど、予選を通って最終的に上にいけたのでちょっと自信になりました」と今後への足掛かりを築いた大会となった。
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