<ファウンダーズカップ 3日目◇8日◇ブレイデントンCC(米フロリダ州)◇6465ヤード・パー71>
「68」「69」「68」と3日間60台のスコアを並べ続け、古江彩佳はトータル8アンダー・10位タイで最終日へと向かう。4バーディ・1ボギーという内容で伸ばしたムービングデーには「本当にいい集中力で一日を回って、最後まで頑張り切れた」と及第点を与えた。
出だし3ホール連続でバーディパットを決め切れず、「読みとタッチがなかなか合わなかった。ちょっとストレスがたまった」ともどかしい序盤だった。だが、4番でカラーからのロングパットを決めてバーディ。さらに6番、7番と連続バーディを奪い、「いい感覚のリズムでやれた」とムードを漂わせた。
風も強くなっていき、後半は1バーディ・1ボギーに留まった。17番パー5では2打目が池ギリギリに止まり、右足上がりのラフからカップをかすめるアプローチを見せた。「上げやすかったのはよかったけど、ティフトンのラフがどれだけ食われてしまうのかというのは難しかった」と、58度ウェッジでふわりと上げて傾斜をつかう妙技。要所で技術を光らせながら、上位をキープした。
この米4年目は“シーズン序盤での優勝”を目標に掲げている。過去2シーズンの優勝者のみが出場できる開幕戦は25位に終わり、これが2試合目。「今までちょっとストレスがたまることが多かった。それを振り切れるようにビッグスコアを狙って頑張りたい。どんどん攻めてバーディをたくさん獲れたら」と猛チャージを狙う。(文・笠井あかり)