<ファウンダーズカップ 2日目◇7日◇ブレイデントンCC(米フロリダ州)◇6465ヤード・パー71>
最終9番パー3。西村優菜のティショットはバンカーにつかまったが、2打目をカップに直接ねじ込んだ。昨年のサンドセーブ率1位に輝いた“砂の女王”も、これにはニッコリ。「入っちゃいましたね(笑)。今週のバンカーはすごく難しくて全然だったけれど、最後は思い切ってできたかな」と喜んだ。
ただ、そんな劇的なチップイン締めは実らなかった。4バーディ・2ボギーの「69」で回り、トータル1オーバーでホールアウト。午後組の結果次第では可能性もあったが、結局カットラインには1打及ばず。米3年目シーズンの初戦は予選落ちに終わった。
初日は「自信がゼロ」の状態でショットが左右に散り、「74」と出遅れた。2日目は11番でバーディを先行させたが、15番パー3でまさかのミス。「右バンカーのさらに右で、40ヤードくらいのアプローチが残った。そこからもうずっと右、右」。なんとかパーを拾ったものの、17番パー5は右の池に入れてボギー。9番までのショートアイアンは振り切れるものの、それより長い番手では気持ち悪さがあるという。
練習では納得のいく球が出ているが、いざ試合になれば“景色負け”してしまう。「(ショットが)きょうのほうが良かったかって言われると、全然そんなことはなくて。いい距離のパターを決めきれてたから、(スコアを)まとめられた。自信を持ってショットを打てないと、自分のゴルフにはならない」。昨シーズンから続くショットの不調。目指すものは明確に見えているが、そのゴールが遠く感じている。
「修正はしているけど、(自信が)100%じゃない分、コースに出るとぐんと数字が減っちゃう。20%ぐらいになっちゃうのがスコアやショットに出ている」。とはいえ、新シーズンはスタートしてしまった。自分自身のスタイルを早く取り戻すしかない。
このあとは日本を経由し、タイでの合宿に“戻る”。「荷物を全部持っていって。着いたらすぐラウンドです(笑)」。次戦「ホンダLPGAタイランド」は2週後の20日開幕。自信を取り戻すための時間は、まだ十分にある。(文・笠井あかり)