<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 初日◇30日◇レイクノナG&CC(米フロリダ州)◇6624ヤード・パー72>
2年ぶりの開幕戦出場となった笹生優花は5バーディ・3ボギーの「70」でプレーし、2アンダー・4位タイ発進を決めた。中盤まで苦しい時間を過ごしたが、終盤にかけてチャージ。「あまり良くないスタートだったけれど、後半は良い感じに回れた」と及第点を与えた。
1番で幸先よくバーディ発進を決めた。だが、2番でティショットを右の林に入れると、3番では2打目を右の池に入れて連続ボギー。短いバーディパットも決め切られず、8番では3つ目のボギーを喫した。
「そんな簡単にはうまくいかない。ラウンドしながら直すことってすごく大変。きょう一日ゴールにしていたことをやり続けた結果、いい方向で終われた」。短いパー4の14番でベタピンにつけてバーディとすると、感覚が研ぎ澄まされていくかのようにショットをピンに絡めていく。17番まで4連続バーディを奪い、一気に浮上。好位置でシーズン初ラウンドを終えた。
オフはクラブを握らずに、リフレッシュすることを重視した。不安感もみせていたなかでのいい滑り出しだが、「最終的に(4日間が)終わってみないと、っていう感じはある。でも、まずは1日が終わって、いい思い出ができた」と笑顔を見せる。
過去2シーズンの優勝者のみが出場できるエリートフィールド。各界のセレブとのプロアマ形式で回ることも大きな特徴のひとつだが、「ゴルフに関係ない話もたくさんできたし楽しかった」と多くの会話をしながらプレーをした。
同組だったのは俳優のアルフォンソ・リベイロ氏と、ジョーイ・グラジアデイ氏。29歳のジョーイは恋愛リアリティ番組『バチェラー』『バチェロレッテ』に出演し一躍有名になった存在だ。「テレビを観ないので(バチェラーは)知らないです。さっき内容を聞いたけれど観てみないとよく説明できない…。時間があったら観ます」と笑っていた。
とはいえ、地に足をつけて試合に集中している。「修正するところはたくさんある。ゆっくり、一日一日やっていきたい」。上り調子だった終盤の良い感覚を大事に、あすも楽しみながらスコアを伸ばしていきたい。(文・笠井あかり)