<メイバンク選手権 3日目◇26日◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536ヤード・パー72>
マレーシアで行われている米国女子ツアーの第3ラウンド。4番パー3でホールインワンが3度生まれる、という快挙が成し遂げられた。
この日の実測は96ヤード。やや打ち上げの横長グリーンで、ピンは左から4ヤード、手前から7ヤードのところに切られていた。1人目の達成者はエミリー・ペダーセン(デンマーク)。55度ウェッジでの一振りがカップに吸い込まれた。
「少しひっかけたけど、ラインには乗っていて、いい距離につくと思った。下からは見えなかったけれど、ワンバウンドして入ったと思う。グリーンの周りでは拍手が巻き起こっていたわ」。自身5度目、ツアーでは昨年に続き3度目のホールインワンを達成した。
ツアーではホールインワンが記録されるごとに、セントジュード小児研究病院に2万ドルが寄付される。「とてもクールなこと。昨年はホールインワンをして、セントジュードから小さなプレートをもらった。昨年もらったもののなかで一番気に入っているのはコレだよ」とうれしそうに振り返った。
そのおよそ1時間後、エミリーの6組後ろでプレーしたクリスティン・ギルマン(米国)がまたも大歓声を沸き起こす。ギャップウェッジ(PWとSWの間)でのショットが手前1メートルにキャリーすると、ツーバウンドでカップイン。「ホールインワンは2回目。前は韓国だったから、アジアでしかしたことがないんだ」と会心の一打を放った。
それだけでは終わらず、3人目のホールインワン達成者はアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)。「ピンをめがけて真っすぐ打った。入った瞬間が見えなかったから、観客が沸いてくれてうれしかったよ。ここ2~3年はずっと近くで惜しかったから、この一打を決めることができたのは本当にうれしい」。順位は69位に沈んだが、数年ぶりのホールインワンに頬がゆるんだ。
この日の4番の平均スコアは「2.763」で、3番目に易しいホールだった。
1ラウンドにホールインワンが3度達成されたのは、2022年3月「JTBCクラシック」以来。リリア・ヴ(米国)、ケリー・タン(マレーシア)、イ・ジョンウン6(韓国)が3番ホールで記録した。ラウンド最多記録は19年「メイヤーLPGAクラシック」第1ラウンドでの4つ。1大会での最多記録は1999年「マーキュリー・タイトルホルダーズ選手権」の6つとなっている。