<全米女子オープン 事前情報◇28日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583ヤード・パー70>
岩井姉妹は2年連続2回目の出場を目前に控え、今の心境を語った。
初出場だった昨年大会、岩井明愛は予選落ち。妹・千怜は48位タイと悔しさが残ったが、今年は「フレッシュでいきたい」と話す。今年はペブルビーチゴルフリンクス(カリフォルニア州)からランカスター・カントリー・クラブ(ペンシルベニア州)に舞台を移し、前日に初めてコースをまわった2人はコースのタフさを感じていた。グリーンを外すと、サイドには長いラフがあり、アプローチが難しい。ティショット、グリーンを狙うショットともに高い精度が求められる。
明愛は「ティショットが結構大事になってくると思う。『ここは絶対フェアウェイに乗せたい』というホールもあるので」と自分が"やるべきこと"のイメージはできている。先週、日本女子ツアーの「リゾートトラスト レディス」で今季1勝目を挙げたばかりではあるが、気持ちはすでに切り替えられている。「毎週、チャレンジャーとしての試合。1からじゃないですけど、しっかり予選通過をしたい」と目標を立てた。また、この優勝によって世界ランク39位へ浮上。同ランキングを基に算出される五輪ランキングは日本勢5番手につけている。「可能性はなくはないので、頑張りたいと思います」と代表入りも視野に入れた。
一方、今季初の海外メジャーを迎える妹・千怜は「国内の試合と変わらず、100パーセントの準備をして、気持ちも『全米女子オープンだから』じゃなくて、気持ちを入れすぎずに臨みたい」と話した。初出場の昨年は「海外」の舞台に意識が強くなり「気づかないうちに空回りしてた」と気負いしていたが、2度目の今年は「新しい経験をすると思うので、それも楽しみながら」と気持ちに少し余裕がある状態で臨めている。
今季すでに日本ツアーで2勝している千怜は「優勝に向けてというよりかは、着々と自分の今できることをやるべき」と冷静に意気込んだ。二人が予選通過を果たせば、海外メジャーで4日間ともに戦うのは初となる。