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今季初戦はド派手なチップ・イン・イーグル締め 渋野日向子、新スイングの完成度は「ゼロに近い」

米国女子ツアー今季第2戦は最終ラウンド。渋野日向子が初戦を振り返った。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年2月26日 19時03分

<ホンダLPGAタイランド 最終日◇26日◇サイアムCC パタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

オフに新たなスイング作りに取り組み、今季の自身初戦を迎えた渋野日向子は、最終18番パー5で「エッジに落として、コロコロ転がって寄ってくれたら」という残り8ヤードのアプローチを直接決めるチップ・イン・イーグルで4日間を締めくくった。大歓声を全身に浴びながら、笑顔でグリーンをおりる。途中には1メートルのパーパットがカップに蹴られるなど「もったいない。ショックではあった」というスコアロスもありながら、渋野らしい派手な幕閉めとなった。

ただそんなラウンド中のショックも、すぐに吹き飛ばしてくれるような仲間に囲まれた。最終日は笹生優花、そしてアマチュアの馬場咲希(代々木高2年)との同組と、まるで日本にいるような組み合わせ。「雰囲気もすごくよくて、切り替えがすぐにできるくらい楽しくできた。最後もラッキーがついてきてくれてよかった」。大ギャラリーに囲まれていても何度も聞こえてくる笑い声が、それを物語っていた。

結果はトータル10アンダーの27位タイ。3日目に「66」を記録するなど、全ラウンドをアンダーパーで回り切った。「一日はオーバーを打つと思ったし、なんなら最下位になるかなというくらいの気持ちで臨んだ」。3年ぶりに青木翔コーチの指導を受けた今オフに、トップを高く、クラブを縦に振り下ろすスイング改造に乗りだしたのがその理由。ほんの1カ月前まで「シャンクが止まらない」という状態だったが、そこからクラブを振り続けて手にした結果だ。「その割にはスコアは出たかな」という気持ちと、「結局、欲深いもので、まだまだいけたところもありました」という思いが半々といったところだ。

ただゴルフの内容については、気持ちよくうなずくことはできない。特に「きょうもボロボロだった」というショット面は、さらに磨いていく必要性を痛感した。実戦のなかで感じたスイングの完成度については「ゼロ(%)に近い」ともいう。「1ショット1ショット変わるし、全然できない。ひたすら練習、打つ打つ」。納得いくスイングができる“期日”に設定するのは、4月20日開幕の「シェブロン選手権」から始まるメジャー大会。「しっかり今の自分ができることを持っていけるよう頑張りたい」と、とにかく体に新しい動きを染み込ませていく。

青木コーチも毎日プレーをチェックし、渋野をバックアップする。「ちょこちょこ話して、それに気をつけながら次の日はプレーしてきたけど、なかなか難しい。来週もそういう感じになると思う。コースのなかでやってみて、を繰り返しながら」。“新生・渋野”を目指す道はまだ踏み出したばかりだが、シード選手として戦うシーズンとあって結果をないがしろにすることもできない。「ちょっとずつごまかしながら」スイング作りとスコア作りの両立を目指す立場だ。まずは今年のメジャーを納得いく形で迎えられるよう、“気合と根性”で新たな挑戦に立ち向かっていく。(文・間宮輝憲)

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