<ファウンダーズカップ 事前情報◇4日◇ブレイデントンCC(米フロリダ州)◇6465ヤード・パー71>
米ツアー3年目の西村優菜は、第2戦で今季初戦を迎える。シード選手として迎え、米ツアー初優勝を目標にする一年。わずか2カ月ほどの短いオフで、クラブセッティングに変化があったので押さえておこう。
キャロウェイと契約を結び、パターも含めた14本で使用するという生粋のキャロウェイ娘。ドライバーは最新モデルの『ELYTE ◆◆◆』に替わった。シャフトは藤倉コンポジットの「スピーダーNX バイオレット40R」を挿している。
昨年12月末に初めて試打を行い、年明けに実際にコースで試した。「即決だったほうだと思います。顔が良かったのと、ヘッドが軽くてめちゃくちゃ振りやすかった。当たったときに頑張らなくていいというか、素振りする感覚で打てる。それもあってか飛距離も伸びました」。
軽めのヘッドがその効果を生み出しているという。「いままでは飛ばすためにはパワーが必要だなと思っていたんです。自分では(インパクトで)当たり負けしてしまっていると感じていた。でもこれは“ボールがないように振れるけど押せる”という感覚があった」。これまで58m/sほどだった初速は、61m/sほどにアップ。キャリーも5ヤードほど伸びたと感じている。
ELYTEは4機種があって、西村は操作性重視と謳われるトリプルダイヤを選んだ。「振りやすいし、つかまってくれる。トリプルダイヤは構えやすさもあるし、一番ヘッドがたれなかった」と、その理由を説明した。
3番、5番ウッドはそれぞれ過去モデルを使用。そして7番ユーティリティは「好感触。ラインが出て打ちやすかった」と『ELYTE』を入れた。本当ならば9番もELYTEにして揃えたかったのだが、まだヘッドが手元に届かず。「並びで入っていないのが試合でどう出るかが不安だけれど、やってみないと分からないので、やってみようかなと」と、実戦で使用しながら本格的なシーズン開始に向けて調整していくつもりだ。
飛ばない西村にとっては、ウッドの長いクラブも大事な生命線。「7番ウッドの感触が良かったので、UTはあまり試していないです」と、今季もユーティリティではなくウッドがメインの構成を組んだ。
昨季のサンドセーブ率62.24%で1位につけている“砂の女王”。ウェッジはキャロウェイ最新の『OPUS』を継続し、カーボンシャフトと組み合わせている。平均パット数5位(29.05回)を支えたパターも変わらず、ツノ型の『オデッセイ Ai-ONE #7 S』となっている。
【西村優菜の今季初戦セッティング】
1W:キャロウェイ ELYTE◆◆◆(8.5°/藤倉コンポジット スピーダーNX バイオレット40R)
3W:キャロウェイ パラダイム Aiスモーク MAX D(15°/藤倉コンポジット スピーダーNX バイオレット50R)
5W:キャロウェイ エピックスピード(18°/藤倉コンポジット スピーダーNX50R)
7W:キャロウェイ ELYTE(21°/藤倉コンポジット スピーダーNX ブラック50SR)
9W:キャロウェイ ローグ(藤倉コンポジット スピーダーNX ブラック50SR)
6U:キャロウェイ エピックSTAR(26°/藤倉コンポジット MCI 60R-350)
27°:キャロウェイ Xフォージド UT(藤倉コンポジット MCI 70R)
7I~PW:キャロウェイ Xフォージド(藤倉コンポジット MCI 70R)
52,58°:キャロウェイ OPUS(藤倉コンポジット MCI 80S)
PT:オデッセイ Ai-ONE #7 S
BALL:キャロウェイ クロムツアーX トリプルトラック