ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は「HSBC女子世界選手権」が行われている、セントーサGC(シンガポール)から。
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米国女子ツアーにはルーキーに先輩プロがひとり“メンター”(指導者)がついてお世話をする、という仕組みがある。今年で参戦8年目を迎える畑岡奈紗の「ビッグシスター」はダニエル・カン(米国)。同組でプレーしたこの初日は、会話がありながらのラウンドで、どちらも笑顔がたくさん見られた。
そしてその“お姉ちゃん”からこんなお願いがあったという。1月の開幕戦「ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で会った時、「『これ知ってる?』と言われた。それを買ってきたら喜んでくれました」。ダニエルが気になっていたのは日本の『日記帳』だった。
「一冊で3カ月しかない(日記帳)けれど、スケジュールを細かく書くのが好きみたいです」。畑岡が一時帰国したときに購入。先週のタイでおよそ1カ月ぶりに会った時、それをプレゼントした。「大事に使ってくれているみたいでよかったです」と“妹”は笑い、どちらもうれしそうだ。
ちなみに、次の中国戦はともにスキップし、今度顔を合わせるのは3月21日から米カリフォルニア州で行われる「朴セリLAオープン」。2週間のオープンウィークを挟むことから、つぎもまたお土産をおねだりされるかも?
この初日は畑岡が3バーディ・2ボギーの「71」をマークして、1アンダー・10位タイ発進。2オーバーだったダニエルと連日の同組プレーとはならないが、さらに伸ばしていきたい。