高校時代の1年間、そして大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、今年、再び海を渡り米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場にするツアープロだ。そこをスタート地点に、長年「世界最高峰の舞台」として胸に抱いてきたLPGAツアー参戦を目指している。その姿を追う。
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みなさん、こんにちは! 先週はインディアナ州で行われた「オッター・クリーク選手権」に出場してきました。今回は試合の前にハプニングがあり、バタバタでした…(苦笑)。この試合では、ツアーの方が準備してくださったのでボランティアのキャディさんを起用しようと思っていました。普段、ボランティアのキャディさんからお金を請求されることはないのですが、急に前日になって請求されてしまって…。ツアーの方も驚いて、「やめておこう」というお話になり、開催2日前に“無し”という決断をしました。
それもあり一人で回ることになったので、ゴルフ場にプッシュカートを借りることに。ですが、このタイミングでツアーの方が新しいキャディさんを見つけてくれたので、カートはキャンセルしました。それなのに、開幕前日の夕方にそのキャディさんから「違う選手についたから」と連絡があって、驚きです。結局、セルフプレーになったので、またまたカートを頼んだのですが、そのときには全部貸しきっていて残りがなくなってました。前日の夕方に結局借りることができたのですが、けっこうバタバタで。こういう思うようにいかないことは、“アメリカあるある”だなと感じました(笑)。
試合の結果は予選落ち。とても悔しかったのですが、決してこの件が原因ではありません。今年エプソンツアーを通してもそうなのですが、パターが一番課題と明確になりました。毎回ラウンドで「これだ!」と思うことはあるし、オフの2週間でも練習はしてきたのですが、まだ結果につながらないというのがすごく悔しいです。
ですが、これまでの試合でゴルフに対する考え方が変わったなと良い実感もあります。以前までは、「ショットが良くないとスコアがでない」と思っていたのが、経験も増えてきて「ショットが悪くてもまとめることが大事」と考えられるようになりました。最近はどんな調子でもまとめることができている。そのぶん、すごくパターが浮きぼりになっていますが、今週も対策を立ててやっていくので、良くなればいいなと思っています。
次は21日から始まるミシガン州のスウィートグラスGCで行われる試合(アイスランド選手権 デルタカウンティチャンバー)です。現地に移動するとき、インディアナポリス空港(経由)で水泳オリンピックの記念写真が撮れるブースがあったので、そのメダルを実際につけて記念に撮りました! 試合のあと落ち込む私を、いろんな方が心配してくださったので、みなさんに「大丈夫ですよー! 前向きにやっています!」と伝えたくて、SNSに投稿したのですが、私が水泳の大会に出たと勘違いしてしまう方もいて申し訳ありませんでした。実は14歳まで競泳をやっていたので、水泳はやるのも観るのも好きなんです。なので、見つけたときうれしくて。正直、上手くいかないなという気持ちが強かったので前向きな写真が撮れて、みなさんに届けられて良かったです。
今週の試合は私が大学時代(2019年大会)に推薦をいただいて初めてプロトーナメントに出させていただいた思い入れのある試合なんです。そこで初めてホールインワンをして車をもらいました。当時、予選落ちをしてインスタグラムに「将来この場に戻ってきます!」と書いていましたが、今回、プロとして戻れたので、とてもうれしいです。予選通過をして上位で終えられるように頑張りたいです。
さて、今年も残り9試合となりました。後半戦の目標は、まず予選通過の確率を上げていきたいということです。優勝もしたいですが、まずはしっかり3日間戦えるように。そのためにも課題のパターと向き合っていきます。
みなさん、いつもあたたかい応援をありがとうございます。なかなか思うようにいかないこともたくさんありますが、みなさんのコメントを見て力になっています。良い報告がしたいと思っているので、自分としっかり向き合いながら、ゲームの確率を上げて安定したゴルフをできるようにします! 残りの後半戦も、応援よろしくお願いいたします!