<ブルーベイLPGA 事前情報◇6日◇鑑湖ブルーベイGC(中国)◇6675ヤード・パー72>
渋野日向子が、中国で今季2戦目を迎える。2週前に戦ったタイでの今季初戦は、週末にオーバーパーを並べて69位という結果に終わり、唇をかんだ。中1週をあけ、悔しさを払拭するための一戦に向かう。
大会を中継するWOWOWのインタビューでは、先週は日本に戻って調整を重ねたことを明かす。「ショットもそうですし、グリーン周りも(タイでの)3日目、4日目とだんだん悪くなっていたので、重点的にやりました」と反省を生かした内容に。今季から指導を受ける辻村明志コーチとのやり取りがあったことも想像できる。さらにシャフトなど大幅に入れ替えたクラブ面についても、「試合をこなしていって、どうかなという感じです」とコースでの確認ポイントになる。
新型コロナウイルス感染拡大の影響などもあり、6年ぶりの開催となる今大会。コースがある海南島という場所も渋野にとっては、初めて訪れる地だ。「コースはめちゃ難しいなと思いましたし、バンカーもすごい赤い。謎でした(笑)」。第一印象は強烈だったようだが、練習ラウンドのなかで、その攻略ポイントを探っていった。
なかでも警戒するのが、グリーン上。「段が違うと難しいところがたくさんある。パッティングの距離感や読みはかなり大切になってくると思います」。苦しんだタイでも、パッティングは平均28.25回でまとめ、全体7位につけた。もともと得意とする部分なだけに、ここでしっかりとリズムを作り、バーディラッシュにつなげたい。
前戦は主催者推薦での出場のためツアーのポイントには加算されなかったが、今回は自らの優先出場順位で出られる試合。ポイントも加算されるため、実質的な“開幕戦”ともいえる。今週は予選カットもあるが、この後の戦いを有利に進めるためにも着実に積み上げていきたい。とはいえ、渋野が最も意識するのは「4日間しっかり戦えるように、1日1日、やるべきことをやっていきたいと思います」という部分だ。
中国での生活も満喫している様子がうかがえる。「海が近いので、行ってみてもいいかなと思ったり。あとは中華料理。私はスーラータンがすごく好きで、もう2回食べました(笑)。ホテルの中華料理屋さんで」。日本、そして中国で充電完了。会心のゴルフを見せてもらいたい。