26歳6カ月でグランドスラムを達成するなど、メジャー7勝を誇るカリー・ウェブ（オーストラリア）。同ツアーを中継するWOWOWのアンバサダーも務めるレジェンドが、今年のメジャー大会の注目選手について持論を展開した。

「リリアみたいに、2023年の始めには思ってもいなかったような選手が突然2つのメジャーを制して世界のトップに立ったりする。とても大きなタレントプール（人材豊富）がある」

そう話したカリーは、「本当に予想がつかない」と続ける。世界ランク1位のリリア・ヴや、昨年の「全米女子オープン」でツアー初優勝を飾ったアリセン・コープス（ともに米国）は「まだ実際にプレーする姿を見たことがない」と米女子ツアーのいち視聴者として2人の名前を知ったことを明かした。

セリーヌ・ビュティエ（フランス）が昨年の「アムンディ・エビアン選手権」を制したことは「素晴らしい勝利だった」と、フランス人として初めての大会制覇を祝福した。3月頭に開催された「HSBC女子世界選手権」でツアー4勝目を挙げたハナ・グリーンは「このまま勢いにのってほしい」。ツアー通算10勝のミンジー・リーには「世界のトッププレーヤーになるだけの実力がある」と、同郷のメジャー覇者ふたりにも変わらぬ期待を寄せる。

また、「才能がある選手の一人。それを最大限に発揮してほしい」として挙げたのはネリー・コルダ（米国）だ。まだ25歳ながらツアー通算9勝を挙げている。「若い選手はたくさんいるけど、中でもこれらの選手は上位を占めると思う」と、メジャーV候補として期待をかけている。

2013年にメジャー3勝を挙げたインビー・パーク（韓国）のように、当時は飛びぬけた選手がいたが「今は誰が勝つかわからない」。その理由は「選手の能力に対してコースのセットアップが進んでいない」からだと話す。「今は多くの選手に勝つチャンスを与えすぎている。もっとグリーンを速く、硬くしたらよりいい戦いが見れると思う」と指摘する。

次々と若い才能が現れる中、今年のメジャー大会は誰が勝つのか。期待が高まる。