＜TOTOジャパンクラシック　最終日◇5日◇太平洋クラブ 美野里コース（茨城県）◇6598ヤード・パー72＞

地元・茨城での今季初優勝には届かなかった。首位タイで最終日を迎えた畑岡奈紗は1バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「74」で後退。トータル18アンダー・8位タイに終わった。

出だしの3ホールをパーで並べると、最初に来たのはボギーだった。「パーセーブできるところにもっていけていたので、あそこをパーでしのげていれば、それ以降の流れも良かったと思う」。最終日最終組で緊迫する状況のなか、「特に優勝争いをしているときは流れをもっていかれてしまう」と、この一打で流れが悪い方に傾いた。

同組の稲見萌寧、桑木志帆がコツコツと伸ばしていく一方で、畑岡はチャンスがなかなか決め切れず。ハーフターン時には首位の桑木と3打差をつけられていた。

後半の猛チャージを目指したが、15番では2打目が隣のホールに打ち込むミスショットとなりダブルボギー。17番で“やっと”のバーディがきたが、結局この日はこのひとつのみ。「自分で不安だなと思っていたものが出てしまった」と、ショットやパッティングが思い通りにいかなかった一日を振り返った。

7月「全米女子オープン」以来の首位発進、そして「エビアン選手権」以来の最終日最終組だった。「久しぶりの優勝争いだったので、そこは楽しめたかなと思う」と話す一方で、思い通りのプレーを展開することができなかった。「攻め方やそういうものは変えずに（プレー）できたけど、マネジメント通りにいけないところが多かった」。今季初Vはまたもお預けとなってしまった。

来週はスキップし、残りは1試合。年間女王をかけた最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」に挑む。「こういった負けというのは今後に生かしていかないと。勝つことでしかこの悔しさを晴らせないと思うので、しっかり頑張りたい」。最後は地元・茨城に集まったファンにサイン対応をして、会場を後にした。（文・笠井あかり）