<アムンディ・エビアン選手権 最終日◇30日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
悲願達成とはならなかった。3打差の2位から首位を追いかけた畑岡奈紗は、3バーディ・4ボギーの「72」。トータル7アンダーの3位タイに終わり、メジャー制覇は叶わなかった。
地元フランスの星、セリーヌ・ビュティエと最終日最終組。大ギャラリーを引き連れ、1番ではビュティエがバーディを決めた後に、畑岡も2メートルを入れ返した。「いいショットができて、パッティングも簡単なパットではなかった。セリーヌが決めた後に決められたというのが良かった」と、いいスタートを切ることができた。
だが、2番、5番と伸ばすビュティエに対して、畑岡は6番でラフからのアプローチが3メートルと寄せきれずにボギー。差は6打に広がり、相手に流れを渡してしまった。
後半には一時4打差まで縮まったものの、3ボギーで再び後退。最終18番パー5では残り90ヤードの3打目を50センチほどにピタリとつける“スーパーショット”を披露し、観客を沸かせたが、首位と7打差で今季メジャー4試合目が終わった。
一方のビュティエは、4バーディ・1ボギーの「68」。2位に6打差をつける圧勝だった。「すごく攻めてるわけではなく、守ってるわけでもなく。自分の順位とショットを考えて攻めていたところが、本当に堅いゴルフだった」と、まずは地元優勝のプレッシャーを感じながらみせた圧巻のプレーを称える。そして、「追いつけなくても2位で終われるゴルフはしたかった」と、最終日の伸ばしあいについていけなかったことを残念がる。
ペブルビーチで行われた前戦の「全米女子オープン」では、単独首位から逃げ切ることができず、4位タイに終わった。メジャー2試合連続での最終日最終組、そして惜敗。「この試合が始まる前は状態が良くなくて、正直、この位置でできるとは思っていなかった」と話しながらも、「本当に悔しい気持ちはある」と唇をかむ。
それでも、メジャー5試合でこれまで唯一トップ10入りがなかったエビアン。「やっとこの試合でもトップ10に入れた。残す、目指すところは優勝だけかなと思います」。今季メジャー最終戦「AIG女子オープン」(全英)は2週間後。この2試合で味わった悔しさは、イギリスで晴らしてみせる。(文・笠井あかり)