<ロッテ選手権 事前情報◇11日◇ホアカレイCC(米ハワイ州)◇6603ヤード・パー72>
ちょうど1年前、ここハワイで最終ホールまで優勝を争ったすえ2位になった渋野日向子が、その激戦の舞台になったホアカレイCCで調整を続けている。今季から青木翔コーチの元に戻り、新たなスイング作りに挑戦している渋野は、練習場で後方に置いてある弾道測定器が弾き出すデータにも目を光らせる。
スイング改造中! 渋野日向子のドライバーのデータを見せてもらった 本人が意識している“4つのポイント”は?
スイング改造を行っている渋野日向子。どんな点をチェックしている? 独自取材でわかったキーポイントを紹介。
配信日時:2023年4月11日 22時00分
<ロッテ選手権 事前情報◇11日◇ホアカレイCC(米ハワイ州)◇6603ヤード・パー72>
ちょうど1年前、ここハワイで最終ホールまで優勝を争ったすえ2位になった渋野日向子が、その激戦の舞台になったホアカレイCCで調整を続けている。今季から青木翔コーチの元に戻り、新たなスイング作りに挑戦している渋野は、練習場で後方に置いてある弾道測定器が弾き出すデータにも目を光らせる。
今年から渋野が使用しているその機器は、1月にアンバサダーに就任したFULL SWING JAPAN社が提供する弾道測定器『FULL SWING KIT』。タイガー・ウッズ(米国)や、今年のマスターズを制したジョン・ラーム(スペイン)らも名を連ねる“ TEAM FULL SWING”が愛用するものだ。そしてホアカレイCCでの練習中に、ドライビングレンジで実際のデータを見せてもらった。
この機器で計測されたデータは、アプリと連動しているためスマートフォンなどに即座に送られるため、リアルタイムで見ることが可能。またそれらはクラウドに保存されるため、これまでの大量の記録も残っているという。さらに動画も同時に撮影されており、こちらもすぐに閲覧が可能。アドレス時の向きがチェックできる機能もある。そして開幕を2日後に控えた現地時間10日の朝に、ドライバーで計測したデータの一つが以下の通りだ。
●キャリー:236ヤード(230ヤード)
●スピン量:2912RPM(2568RPM)
●クラブ速度:97.5MPH(98.4MPH)
●ボール速度:146.4MPH(145.8MPH)
●スマッシュファクター:1.50
●打ち出し角度:12.2°
●水平度:2.1°右(2.6°右)
●サイドキャリー:21ヤード 右(20ヤード右)
●フェースアングル:0.5°右(2.1°右)
●クラブパス:2.5°右(2.8°右)
●フェーストゥパス:-2.0°左(-0.7°左)
●アタックアングル:2.9°UP(3.5°UP)
●ボールの回転軸:8.2°右(7.2°右)
●最高到達点:89フィート(75フィート)
●総距離:259ヤード(256ヤード)
●サイドトータル:21ヤード右(20ヤード右)
※カッコ内は渋野の平均値
あくまでもこれは何球も打ったうちの一つで、かつ風や気温などコンディションの違いはあるが、今季ツアーでの平均飛距離252.81ヤード(111位)や、昨季の平均257.650ヤード(76位)を超える数値が出ている。またミート率とも言われるスマッシュファクターは、理想とされる最大値の1.50を記録。フェース面やクラブの軌道が管理され、効率よく力が伝わったボールで、しっかりと飛距離を出している例だ。青木コーチも「スピンきいたドローボールに取り組んでいる」と話していたが、まさにそれが証明された数値が叩きだされている。
アプリでは全16項目のデータを見ることができるが、選手から見える計測器の本体では、自分が選んだ4つの項目を確認できる。つまりここに表示されているものは、渋野がいま最も意識しているポイントともいえるもの。その4つとは『キャリー』、『スピン量』、『ボールスピード』、『打ち出し角度』だった。今取り組んでいるスイングでの、キャリーを出すことへの意識が伝わってくる。
今回はドライバーのデータを見せてもらったが、もちろん項目は全番手を選ぶことができる。渋野のマネージャーが「とにかく軽い」というように、本体重量は1.8キロと楽々片手で持てるため、練習ラウンドで持ち運んで使用するにもうってつけなようだ。こういったデータも参照しながら、渋野は日々理想のスイングを追い求めている。
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