<フォード選手権 2日目◇28日◇ワールウインドGC(アリゾナ州)◇6661ヤード・パー72>
3週前の「ブルーベイLPGA」でツアー2勝目を飾り、2試合連続優勝がかかった竹田麗央だったが、4バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「73」と落とし、トータル2アンダー・85位タイで今季初の予選落ちを喫した。
初日はタフな午後組で3アンダー・43位発進。コンディションが穏やかな午前組の2日目では、さらに伸ばしていきたい状況だった。「きのうに比べたらグリーンは止まりやすかったけど、それ以前に自分のショットがよくなかった」。インコースを回った前半では2つ伸ばしたが、後半は4番のダブルボギーなどで3オーバー。カットラインには2打及ばなかった。
これまで経験がなかったという、乾燥地帯のアリゾナらしい硬い地面に手を焼いた。「ここまで硬いのは初めて。どうやって打てばいいかとか、あまりつかめずに終わった感じ。こういうところもあると思うので、その対策を考えてこれから頑張りたい」。この2日間で学び、そして今後の糧にする。
「何か発見できれば」と模索を続ける。力強いハイフェードが持ち味で、その精彩を欠いたと前置きしながら、「日本ではここまで(地面が)硬いのはなかった。それに応じたクラブをトライしてみるのもいいかなと思います」と、セッティング面の見直しも視野に入れていく。
一方、今季出場3試合のうち2度トップ10に入っている山下美夢有は、126位の出遅れから4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「72」と伸ばせず。トータル2オーバー・120位タイで週末行きを逃した。
「マネジメントもそうだし、バーディ数が少なかった。ボギーもけっこう打ってしまった2日間だった」。伸ばしあいのなかでバーディは5個。ボギーは3つにダブルボギーは2つと、昨年の日本ツアーでパーブレーク率91.8519%の1位だった元女王が崩れた。
「これだけスコアが伸びているので、それに対応できなかった。ショット自体の安定性がない。目標にしている優勝やシードを取るには、いまのままじゃ絶対にムリ。しっかり見直したい」。海外メジャー今季初戦「シェブロン選手権」(4月24日開幕、米テキサス州ザ・クラブatカールトン・ウッズ)まであと1カ月を切った。早急な修正が求められる。
この後はともに帰国し、日本ツアーにスポット参戦する予定。山下は来週の「ヤマハレディースオープン葛城」(3日開幕、静岡県・葛城GC山名C)、竹田はホステスプロとして「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」(11日開幕、埼玉県・石坂GC)に“凱旋出場”する。日本の女王コンビにとって、アリゾナはほろ苦い土地になってしまった。