マイヤーLPGAクラシック
「意識はない」 首位で予選通過は意外にも初 古江彩佳の強じんメンタルと緻密な攻め
古江彩佳が単独首位で決勝ラウンドに進んだ。
配信日時:配信日時: 2023年6月17日 00時30分
Round 2 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -11 | 古江 彩佳 |
2 | -10 | キム・ヒョージュ |
2 | -10 | レオナ・マグワイア |
2 | -10 | カルロタ・シガンダ |
2 | -10 | エイミー・ヤン |
6 | -9 | マノン・デ・ロイ |
6 | -9 | アディティ・アショク |
6 | -9 | ミンジー・リー |
6 | -9 | エミリー・ペダーセン |
6 | -9 | リンジー・ウィーバー・ライト |
<マイヤーLPGAクラシック 2日目◇16日◇ブライズフィールドCC(米ミシガン州)◇6638ヤード・パー72>
蛍光イエローのウェアがコース上でひときわ輝いた。古江彩佳がボギーなしの5バーディをマーク。トータル11アンダーまで伸ばし、米ツアーでは初となる単独首位で決勝ラウンドを迎える。「意識はない」といつも通りだが、期待はますます高まる。
予選ラウンドの組み合わせはチョン・インジ(韓国)とハナ・グリーン(オーストラリア)というメジャー覇者とのグループ。「注目してもらえる組にしてもらって、ビッグスコアを2日(続けて)、うまくできてよかったです」。ひょうひょうと振り返るが、トッププレーヤーの貫禄たっぷりだ。パー5が5つあるコースは例年バーディ合戦になる。1日でも乗り遅れると一気に優勝カップが遠のくなかで、期待通りの活躍を見せた。
バーディの獲り方はバラエティに富む。パー5で2オンに成功することもあれば、難易度の高いホールでベタピンショットを見せつける。綿密な練習ラウンドとその日の状況を即座にインプットし、最適な攻めで最高の結果を得るのが古江セオリー。ピンチになっても決して焦らず。「怒るときだってあります(笑)」と明かすが、いまはとにかくやることが結果へとつながっている。
487ヤードと距離が短いパー5の考え方もおもしろい。この日のピン位置は左手前で、傾斜を上がった平坦な面だが、ここを過ぎるとすぐに下り傾斜で奥にはクリークという状況。馬の背のような場所に対して、「レイアップしても難しいピン位置だなと思って賭けに出ました。風がなくてうまくいけばエッジまで行くかなと」とフェアウェイから3番ウッドを強振した。そこから寄らずパーに終わったが、堅実なプレーの裏には、こんな攻撃姿勢も潜んでいた。
「2日続けてこのスコアというのはうれしい」としながらも、逃したチャンスも少なくはない。それが「3、4メートルのバーディチャンスも結構あって、外したのも多かった」と物足りなさにもつながる。単独首位とはいえ、1打差の2位タイに4人、さらに1打差の6位タイには6人と大混戦。「集中して自信を持ってやりたい」。好調キープの今、勝利に向かって残り36ホールを突き進んでいく。(文・高桑均)
この記事のタグ
関連記事
マイヤーLPGAクラシック
マイヤーLPGAクラシックのニュース
- 西村優菜は「ショット完ぺき」も急浮上ならず… 今季メジャー2戦目への課題とは?
- 目標のトップ5届かずも手応え 勝みなみは好調キープでメジャーへ「いい感じで入れる」
- パット修正で攻め方にも変化 畑岡奈紗は「67」で流れつくり、メジャー大会へいざ出陣
- 同組二人のバーディ合戦についていけず 流れ逃した古江彩佳はまたしても最終日に悔い「気持ちを切り替えたい」
- 「マイヤーLPGAクラシック」を終えた古江彩佳のファン対応 ちびっこたちが集まりました【動画】