＜ハンファ・ライフプラス インターナショナル・クラウン　2日目◇5日◇TPCハーディングパーク（米カリフォルニア州）◇6550ヤード・パー72＞

世界ランキング15位の日本のエース・畑岡奈紗と、2番手で同19位につける古江彩佳がペアを組んだ2日目。日本最強ペアはオーストラリアのミンジー・リー＆ステファニー・キリアコウとの一戦を迎えた。

3番、5番のともにパー5で日本チームは畑岡奈紗がバーディを奪ったが、オーストラリアチームもともにバーディでオールスクエア。初日に前回覇者の韓国を破った強者は、なかなか主導権を握らせてはくれなかった。

そして最初にスコアが動いたのは7番。古江が手前3メートルのバーディパットを決めて1アップとリードを奪った。だが、9番で古江がまたしてもチャンスにつけたが決めきれず。すると10番でミンジーがチップインバーディを奪ってスクエアに戻された。さらに11番では再びミンジーが2打目をピン手前50センチにつけるショットを放ってのバーディを奪い、日本はリードを許してしまった。

それでも12番、14番で古江がバーディを奪って再び1アップに。形勢逆転で逃げ切りを図ったが、15番でスクエアに戻されると、16番では畑岡がバーディを決めたのに対してステファニーもバーディとして、そのホールを奪うことはできなかった。続く17番パー3ではステファニーが30センチにつけるスーパーショット。相手に流れを渡してしまった。

最終18番での引き分けをねらったが、2オンに成功したミンジーに対して、畑岡と古江はバーディならず。ここでコンシードと負けを認めた。

「私がちゃんと入れなきゃいけないところを、ほんとに一筋…入ってくれなかった」と畑岡が悔やめば、「最初は奈紗さんに任せっきりで、途中で巻き返しはできたけど。9番で2アップにできなかったことで流れを止めてしまった」と古江も勝負所で決めきれなかったことを振り返る。「最後までもつれてしまうと相手は飛ばし屋。2オンもされてしまうので、2アップにしたかった」（古江）とシーソーゲームになった部分に敗因を求めた。

「優花ちゃんと日向子ちゃんが稼いでくれた0.5（pt）が生きるよう、4人で信じて頑張りたい」（畑岡）と、笹生優花＆渋野日向子ペアが引き分けたことで、日本チームは今大会初ポイントを獲得したが、後に予選プール敗退が決定した。それでもエース畑岡は「勝つ以外ないので、勝つことに集中してやる」と力を込める。最後まで日の丸を背負って、全力を尽くしていく。（文・笠井あかり）