＜全米女子オープン　初日◇6日◇ペブルビーチGL（米カリフォルニア州）◇6509ヤード・パー72＞

3大会ぶり2回目の「全米女子オープン」は、連続ボギーで幕を開けた。三ヶ島かなは2番パー5で「嫌らしかった」と、難しいラインで3パット、3番はパーオンを逃してスコアを落とした。

ここで「イラっと来ちゃって」と、レインウエアのパンツを脱いでアクセル全開。5番、6番を連続バーディとしてイーブンに戻すと、「だいぶしのいで…」と難攻不落のペブルビーチで、終盤までパーを並べ続けた。

17番ではナイスバンカーセーブをみせたものの、1メートルほどのパーパットは「スライスだと思ったらフックだった。やられちゃった～くらいな感じ」と気まぐれなポアナ芝に阻まれてボギー。1オーバーとはなったが、タフなコンディションとなる午後組としては上々の滑り出し。順位も29位タイと上位もうかがえる位置につけた。

「修正が難しいなと思いながら、ちょっとずつやっていたらハマった。それとなく良かったかな」。試行錯誤しながらホールを重ねて、“攻略”の糸口を見つけることができた一日。「ほぼ全部（笑）」と微妙なパーパットを決め続け、「まだこれからだ、気は抜けないぞ」と集中し続けた。頭をフル回転させたことで「気持ちよく寝られそう（笑）」と“心地よい”疲れを感じている。

最終18番パー5ではティショットを最高の位置に運んだが、「なんかむにむにするな、と思ったらフンを踏んじゃった」と苦笑いの出来事も。直後の3打目はピン右3メートルと絶好のチャンス。だが、「“ウン”がつくかなと思ったけど、バーディにはならず（笑）」と残念ながらパーフィニッシュとなった。

あすは午前組でのスタートだが、早い時間でも風が吹く予報も出ている。それでも「対応できたら予選通過はもちろん、いまの順位をキープできると思う。いろいろなことと戦いながらやっていきたい」と気を抜かないで18ホールを走り抜くつもり。きょうの最終ホールで得られなかった“ウン”も、きっと味方してくれるはずだ。（文・笠井あかり）