<アムンディ・エビアン選手権 3日目◇29日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
リベンジの舞台が整った。首位と2打差の4位タイから3日目をスタートした畑岡奈紗は、6バーディ・3ボギーの「68」でプレー。トータル8アンダーは首位と3打差。単独2位で最終日へと向かい、逆転でのメジャー初制覇を目指す。
5メートルを決めてバーディ発進とすると、3番はカラーから寄せきれずのボギー。だが、4番が快進撃の幕開けだった。下り5メートルを優しいタッチで決めてバーディとすると、5番パー3では1メートルにピタリ。6番、7番は4メートル前後を決め、“4連続”でバーディを奪った。
ここで首位に並ぶと、さらに伸ばすセリーヌ・ビュティエ(フランス)を追いかけるように、9番パー5では3打目を“お先”の距離につけてタップインバーディ。リーダーボードの一番上をキープして折り返した。「パットがスムーズにストロークできていて、思った通りの転がりをしてくれた。つけた位置も良かった。前半は攻めのゴルフができた」と高評価のプレーを振り返る。
だが、後半を1バーディ・1ボギーとしたビュティエに対して、畑岡は2ボギー。ティイングエリアが後ろに下がって実測215ヤードとなった14番パー3、難易度が2位の16番パー3で落とした。「本当に難しいホール。ティショットのミスがあったのと、クラブ選択のミスがあった」と悔やむ。
前戦の「全米女子オープン」では単独首位、最終日最終組でラスト18ホールに入ったが、4位に終わった。「全米の負けっていうのは、全米でしか返せないし、なかなか気持ちが切り替えられない部分もある」と話すものの、“悲願”のメジャー初優勝には絶好のチャンス。「せっかくいい位置で回れているので、今週は今週で、あした18ホールを頑張りたい」とたち向かう。
再び巡ってきた好機は、3打差を追いかける立場。「きょうの前半みたいなゴルフをしていかないと、相手にもプレッシャーがかけられないと思う」。決して小さな差ではないが、同じ最終組のビュティエにじりじりと詰め寄っていく構え。米ツアー6勝を誇る日本のエース。“本当に近くまで来ている”というメジャータイトルを、フランスで掴み切ってみせる。(文・笠井あかり)