<ファウンダーズカップ 初日◇6日◇ブレイデントンCC(米フロリダ州)◇6465ヤード・パー71>
上がり3連続バーディの「69」でホールアウトすると、畑岡奈紗は少しホッとした。「いやあ、このまま終わっちゃって『つまらなかったな』って思われるのもイヤだったので」。読売ジャイアンツの投手でボストン・レッドソックスなどMLBでも活躍した上原浩治さんが、ついて回っていたからだ。
昨年12月にテレビ番組で初めて共演し、今年から同じマネジメント会社に入るという縁があった。そしてゴルフ観戦の経験もあり、「近くに住まわれているらしい」と畑岡の応援に足を運んだという。「拍手を送ってくれたのでうれしかったです」と、終盤は3メートル前後のバーディパットを立て続けに決めてチャージ。「午前中は入ってくれなくて気持ち悪さもあったけれど、決められてよかった」と、スペシャルゲストを前に粘りをみせた。
「(オフに)時間をかけてやってきた」というショットに関しては好感触。パーオン率も88%(16/18)と高く、チャンスも量産した。その一方で、短い距離を外してボギーにしてしまった4番のように、ショートパットには課題も。「短い距離になるほど慎重に行き過ぎて、フェースアングルのことを気をつけすぎたりする。距離感だけを意識できるようにしていきたけれど…」と、試合のなかで感覚をつかみながら改善していきたい。
4バーディ・2ボギーの2アンダーで、首位と4打差の22位タイ発進。「もうちょっと伸ばしたかったというのは正直なところだけど、最後3つはいい終わり方ができた。自信を持って、特にグリーン上でしっかり打っていきたい」と2日目を見据えた。(文・笠井あかり)