米国女子ツアーは日本時間のきょう9日夜から「コグニザント・ファウンダーズカップ」が開幕する。この試合と、来週行われる「ミズホ・アメリカズオープン」が“正念場”になる選手も多い。というのも、ミズホ後に非シード選手を対象に、現在の優先出場順位を見直す『第1回リシャッフル』が行われるからだ。
渋野日向子、吉田優利はここが正念場? 次週実施の米国女子ツアー第1回リシャッフルで“どんな変化”が…
出場優先順位を見直すリシャッフルまで2試合。その仕組み、そして選手の状況をまとめた。
配信日時:2024年5月9日 03時20分
Round 4 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -24 | ローズ・チャン |
2 | -22 | マデリーン・サグストロム |
3 | -9 | ガブリエラ・ラッフルズ |
4 | -8 | イン・ルオニン |
4 | -8 | チェン・ペイユン |
4 | -8 | リン・シユ |
7 | -7 | リン・グラント |
7 | -7 | パジャレー・アナナルカルン |
7 | -7 | ミンジー・リー |
7 | -7 | ウィチャネ・メーチャイ |
米国女子ツアーは日本時間のきょう9日夜から「コグニザント・ファウンダーズカップ」が開幕する。この試合と、来週行われる「ミズホ・アメリカズオープン」が“正念場”になる選手も多い。というのも、ミズホ後に非シード選手を対象に、現在の優先出場順位を見直す『第1回リシャッフル』が行われるからだ。
■畑岡、古江らは安泰…対象は非シード選手
出場人数が決められているゴルフのプロトーナメントでは、この優先出場順位が大事になる。シード選手と呼ばれる人たちは年間の出場権を保持しているため、フル参戦(一部試合を除く)することが可能だが、例えば年末の予選会(QT)を通過し出場権を得た選手たちは、その時の順位に応じて出場できる試合数が変わってくる。米国女子ツアーでは、カテゴリーに応じて、各選手に順位が割り振られている。
古江彩佳(優先順位10位)、畑岡奈紗(同12位)、笹生優花(同17位)、西村優菜(同52位)、勝みなみ(同86位)は、前年度のポイントランキング80位以内に入ったシード選手で、『カテゴリー1』(トップ80)に属している。これらの選手たちは、前述したように年間の出場権が約束されておりリ、シャッフルの対象にはならない。また、昨年の「TOTOジャパンクラシック」を制し『カテゴリー7』(ノンメンバーの優勝者)に入った稲見萌寧(同107位)も同様だ。
今回、対象になる日本勢は、昨年シード落ちした渋野日向子(同119位)と、Qシリーズを経て今季から参戦する西郷真央(同138位)、吉田優利(145位)となる。この3人が目指すのは、リシャッフル時点でのポイントランキング80位以内。ここに入ることで『カテゴリー8』(今年のトップ80)に割り振られ、第2回リシャッフルまでシード選手と同等の資格を得られる。では、それぞれの現状を見てみよう。
■渋野日向子は単独8位以上が目安
まず昨季ポイントランキング83位で終えた渋野は、ここまで同81~100位の選手たちが入り“準シード”に位置づけられる『カテゴリー11』に属している。残り2試合でランキング80位以内に入ることで、そのカテゴリーが3ランクアップする。
現在、渋野は10.475ptでポイントランキング132位。予選落ちがなかった今季初戦の「ホンダLPGAタイランド」は主催者推薦のため規定によりポイントが得られず、その後、4試合連続で決勝進出を逃した出遅れが響いている。今週はメジャー大会ではないため、ポイント配分は優勝で500pt、2位で320pt、3位で230pt…となる。現時点のポイントランキング80位は95.083ptとなっており、この試合でその最低ラインを越えるには、90ptが得られる単独8位以上が目安になる。
ただ渋野の場合はもともとのカテゴリーの高さもあり、80位入りを逃した場合でも、144人枠がメインになる夏場の大会にはほとんど出られる見込み。また2019年の「AIG女子オープン」優勝により、今年まではすべてのメジャー大会にも出られるため、巻き返しも十分に可能な状況といえる。とはいえ、リシャッフル突破だけではなく、秋のアジアシリーズ出場や、シード復帰、さらにシーズン最終戦に出場できる60位以上確保のためにもコンスタントにポイントを稼ぎたい。
■吉田優利は“一発逆転”が必須
より厳しい立場にあるのが吉田だ。もともとの優先順位も145位で、出場枠に対してギリギリに位置しているが、そこからさらに落ちる可能性もあるからだ。今季のポイントランキング80位以内の非シード選手がリシャッフル後に『カテゴリー8』に入れるのは説明したが、同81位以下になると一気に『カテゴリー13』まで下がる。つまり、80位と81位では雲泥の差が出るということだ。
吉田はここまで3試合に出場し、決勝進出はわずかに1回。現在のポイントランクは、2.1ptの156位に甘んじている。さらに来週は出場枠が120人で、吉田は現時点でウェイティング12番手と出場は厳しい状況。ポイントランク80位入りの可能性を残すためにも、今週のうちに100ptが得られる単独7位以上になっておく必要がある。予選会を勝ち抜き、5月30日開幕の「全米女子オープン」出場権は確保しているが、今週が大きな山場になるのは間違いない。
なお西郷は、ここまで6試合に出場しトップ10入りも1度。現在のポイントランクは54位とあって、リシャッフル後も出場試合は安泰といえる状況だ。
この記事のタグ
記事に関連するリーダーボード
Round 4 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -24 | ローズ・チャン |
2 | -22 | マデリーン・サグストロム |
3 | -9 | ガブリエラ・ラッフルズ |
4 | -8 | イン・ルオニン |
4 | -8 | チェン・ペイユン |
4 | -8 | リン・シユ |
7 | -7 | リン・グラント |
7 | -7 | パジャレー・アナナルカルン |
7 | -7 | ミンジー・リー |
7 | -7 | ウィチャネ・メーチャイ |
関連記事
コグニザント・ファウンダーズカップ
コグニザント・ファウンダーズカップのニュース
- メジャー複数V、五輪連覇も標的 ネリー・コルダは6連勝逃すもスッキリ「本当に素晴らしかった」
- ネリーを止めたのは“タイガー超えの逸材”ローズ・チャン 上がり5ホールの大逆転Vでうれし涙「まだ震えている」
- 「上出来」な妙技に終盤3連続バーディで浮上 畑岡奈紗は全米女子OP前哨戦へ
- 吉田優利は“4試合”に嘆くも「楽しいと苦しいは半々」 来週は日本ツアーに今季初参戦
- 西郷真央は今季ワースト『76』に「スイングが気持ち悪い…」 マンデートーナメント回避ならず
LPGAツアー 週間アクセスランキング
ツアー別に見る
全ツアーTOP | JLPGA (国内女子) |
JGTO (国内男子) | LPGA (米国女子) |
PGA (米国男子) | DP World (欧州男子) |
Asian | LIV GOLF |
ステップアップ | ネクストヒロイン |
PGAシニア | ABEMA |
アマチュア・他 | LADY GO CUP |