<アムンディ・エビアン選手権 最終日◇14日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
海外女子メジャーの最終ラウンドが終了した。首位と1打差で出た古江彩佳が1イーグル・6バーディ・2ボギーの「65」をマーク。トータル19アンダーで逆転し、自身初のメジャータイトルをつかみとった。
厳しい戦いだった。前半で2つ伸ばしたものの、後半に入ってからは失速。一筋違いでパットが入らない場面が目立ち、12番でのボギーで一時は首位と3打差がついた。
しかし、終盤から“古江劇場”の幕開けだった。まずは14番パー3で10メートル以上のパットをねじ込むと、15番でも再びロングパットをたたき込んだ。16番パー3はグリーン右の傾斜を利用して、ピンまで約1.5メートルにピタリ。勝負所で怒とうの3連続バーディを披露した。
首位と並んで迎えた最終18番パー5では、スーパーショットを披露した。ファーストカットからの2打目がギリギリ池を越えて、2オンに成功。約4メートルのイーグルパットをねじ込んで文句なしの勝利を決めた。終盤5ホールで5つ伸ばす快進撃。涙を流しながら偉業達成の喜びをかみしめた。
米ツアーでの勝利は2022年「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」以来2度目。樋口久子、渋野日向子、笹生優花に続く日本勢4人目となるメジャーVの快挙達成となった。
岩井明愛は「68」をマークし、トータル9アンダーでメジャー自己ベストの10位タイ。西郷真央はトータル4アンダー・35位タイ、山下美夢有はトータル3アンダー・39位タイ、西村優菜がトータル2アンダー・44位タイで4日間を終えた。
渋野日向子は2つ伸ばし、トータルイーブンパー・51位タイ。竹田麗央はトータル3オーバー・55位タイ、勝みなみはトータル7オーバー・63位タイに終わった。