＜ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 事前情報◇17日◇レイクノナG＆CC（フロリダ州）◇6608ヤード・パー72＞

いよいよ現地時間18日に、米国女子ツアーの2024年シーズンが開幕する。過去2年間の優勝者しか出場できない今大会は、米国のセレブたちも一緒にプレーする特別形式で行われるのが特徴。17日にはプロアマも行われたのだが、そこでは開幕戦にふさわしい超豪華メンバーたちのプレーを見ることができた。

このプロアマに出場するのは、前夜祭で行われたドラフトによって選ばれた選手たち。今大会に出場する選手はプロゴルファー、セレブを問わず『プロフェッショナル』という扱いになり、各組4人のゲストアマを率いてプレーした。その面々を見ると、ディフェンディングチャンピオンのブルック・ヘンダーソン（カナダ）やネリー・コルダ（米国）といった女子プロゴルファー以外にもすごい面子が名を連ねた。

例えば、メジャーリーグのボストン・レッドソックスやニューヨーク・ヤンキースなどで活躍し、歴代最多7度のサイ・ヤング賞を受賞した愛称は“ロケット”のロジャー・クレメンス氏（米国）もそのひとり。コースでは61歳とは思えない力強いスイングを見せていた。

野球界からのエントリーは多く、殿堂入りを果たしている名投手のジョン・スモルツ氏（米国）や、通算176勝を誇る右腕デレク・ロウ氏といったレジェンドたちの名も。また2022年にナ・リーグ首位打者に輝いた現役バリバリのメジャーリーガー、ジェフ・マクニール（米国、ニューヨーク・メッツ）も出場し、コースでも快音を響かせていた。

その他の競技もスターが登場。NBA（バスケットボール）で史上最高のダンカーと呼ばれたヴィンス・カーター氏（米国）や、米国サッカー界の伝説的選手ランドン・ドノバン氏、NFL（アメリカンフットボール）の殿堂入り選手チャールズ・ウッドソン（米国）らが、次々とその腕前を見せつける。ゴルフ界からもレジェンドが出場。レイクノナG＆CCに自宅を構える米ツアー通算72勝のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が優勝を狙い、今年も参戦する。

49組で争われたプロアマに畑岡奈紗、古江彩佳、稲見萌寧の日本勢3人の名前がなかったのが残念だったが、開幕前から“ドリームマッチ”の前哨戦が繰り広げられた。

初日の組み合わせを見ると、畑岡がローズ・チャン（米国）に加え、メジャーリーグ史上最高打者のひとりと呼び声が高いアルバート・プホルス氏（ドミニカ共和国）とプレー。稲見も元メジャー投手のマーク・マルダー氏（米国）と、古江は元NFL選手のカイル・ルドルフ氏、プロサーファーのエヴァン・ガイゼルマン氏（ともに米国）と回る。

昨年のセレブ部門は、元男子プロテニス選手のマーディ・フィッシュ氏（米国）が優勝。ツアー開幕戦で同時に行われるセレブNo.1をかけた争い、そしてその選手たちとプレーする日本勢にも注目したい。（文・間宮輝憲）