<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 事前情報◇28日◇レイクノナG&CC(米フロリダ州)◇6624ヤード・パー72>
昨年、海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」で優勝を飾り、平均ストローク1位の称号『ベアトロフィー』を獲得した古江彩佳。大活躍のシーズンを終えたオフについて、「いままでで一番忙しかった」と振り返る。
大ファンを公言する浜崎あゆみの年越しライブで新年を迎え、オフの“恒例行事”を満喫。だが、大好きなディズニーランドへは行けず、ゴルフの練習時間も週1~2回確保できればいいほうだったという。多忙を極める中でも、“維持”をテーマにしっかりと調整をしてきた。
「(調整内容は)いつも通りです。スケジュール的にも厳しいところはあったので、維持できればベストだなと。去年がいいシーズンだったというのもあるし、続けていたらそれ以上も狙いやすいので」。イメージが出やすくなるように、コースでのラウンド数を増やすことを意識しながら、昨年の好感触を大事にしてきた。
この開幕戦は過去2シーズンの優勝者のみが出場できる特別な大会。ルーキーイヤーに初優勝を飾ってから、3年連続3度目の出場となる。「優勝して、こうしてこの大会に出場できるのはうれしいこと。メジャーを獲ったんだ、という意識はしています」と、タイトルの重みをかみしめながらこの舞台に立っている。
2021年の米最終予選会(Qシリーズ)を突破して参戦した米国女子ツアーも、今年で4年目。これまでに2勝を挙げて世界トップランカーの仲間入りも果たしたが、目標が尽きることはない。「日本にいたときから(シーズン)早めに優勝したことがないので、前半戦で優勝したい。アメリカ本土でも勝ったことがないので、それも目指したい。メジャーで勝てたので自信を持って、ほかのメジャーでの優勝もイメージしていきたい」と、今季もどん欲に上を目指していく。
もちろん、2年連続のベアトロフィー戴冠という快挙も見据えている。「メジャー優勝も反響があったけれど、(ゴルフが)分かる人にはベアトロフィーを獲ったこともすごく褒めてもらえた。それを続けられたらすごいことなので、目指したい」。昨年は単独首位発進を決めて4位フィニッシュ。そんな好相性の地で、4年目のシーズンが始まる。(文・笠井あかり)