<全米女子オープン 最終日◇2日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583ヤード・パー70>
笹生優花が日本人初となるメジャー2勝目を挙げ、さらに渋野日向子が単独2位に入り日本人ワンツーフィニッシュが大きな話題となっているが、決勝ラウンドでは14人の“なでしこ達”が堂々のプレー。日本勢3番手の古江彩佳、同6番手の山下美夢有も今大会を振り返った。
トータル2オーバー・6位タイでフィニッシュした古江は最終日に笹生と同じく「68」をマーク。これまでは「いい出だしでも最後に崩れちゃうっていうのがあって」と最終日まで好スコアを維持するプレーができないことが多かったが「今回みたいに続けていけたらなと思います」とキッカケを掴んだ4日間となった。
また、「難しい大会、難しいセッティングでいいように上がれたのは褒めてあげたい」。4日間をトータルアンダーパーで回り切ったのは上位2名とタフな環境のなかで出たこの日の「68」は数字以上に大きな自信へとつながった。
昨季の日本女子ツアー年間女王である山下もトータル4オーバー・12位タイと上位で海外メジャーを終えた。古江と同様「すごい難しいセッティングだった」と話すが「去年に比べていい成績で上がれたというのはすごく自信になりました」。昨年大会は悔しい予選落ちとなったが、しっかりとその借りを返してみせた。ただ、良い結果を持ち帰るだけではなく「課題もたくさん見つかったのでしっかり練習して、またメジャーに向けて頑張りたい」と女王は次なる戦いに目を向けた。
さらに山下は笹生の優勝について聞かれると「(優勝は)できないことはないと思うのですけど(笑)」とやや謙遜しつつも「自信を持って。紙一重かもしれないですけど足りないところもあるので、その辺が噛み合えば優勝争いに絡んで行けるのかなと思う」。いつもは控えめなコメントが多い山下だが、このときばかりは火が付いた。
そんな山下は6日から行われる「宮里藍 サントリーレディスオープン」、その翌週は昨年勝利を飾った「ニチレイレディス」に出場。「ディフェンディングなんで」でと超過密スケジュールも涼し気。今大会で得た収穫を日本ツアーでもいかんなく発揮していくつもりだ。