＜コグニザント・ファウンダーズカップ　2日目◇10日◇アッパー・モントクレアCC（ニュージャージー州）◇6536ヤード・パー72＞

今年も1打足りずに週末行きを逃した。1オーバー・89位タイから出た勝みなみは、2バーディ・3ボギーの「73」でプレー。前半の3連続ボギーが響き、2日間でコースから離れることになった。

2オンに成功した12番パー5でバーディが先行した。だが、ラフのアプローチから寄せきれなかった15番パー3から、パーオンを逃し続けて3連続ボギー。比較的スコアを伸ばしやすいインコースで2つ落とした。後半は“やっと”6番でバーディ。カットラインに1打のビハインドで迎えた9番では、バーディパットがわずかに切れてカップに沈まなかった。

パーオンは初日の11回から14回に増えたが、雨で重くなったグリーンに苦戦した。「全然入らない。思っているラインよりも反対に曲がっていた。なんで？って」。ポアナとベントの混合芝の影響を受けたのだろうか、「納得のいかないパット」が重なった。

先週の国内女子ツアー「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパス」で硬・速グリーンを経験していたことから、今週は重いグリーン用に別のパターも持ち込んでいた。それを初日に投入したがやはり不安を感じ、2日目は“エースパター”に回帰。「いい感じに振れていた」と打った感触は良かったが、気まぐれな芝に翻弄され、33パットを数えた。

今季2度目の予選落ち。「まさか予選で落ちるとは思ってなかった。大事な1週間ではあったんですけど…」。ショックが大きい理由は、5月30日に開幕する「全米女子オープン」に世界ランキング上位者（75位以内）の資格で出場したかったから。勝は現在76位ということもあり、少なくともトップ10入りを目指していた。来週月曜日にある1日36ホールを回る最終予選会はできれば回避したかったが、現時点では、それに出場するしかない状況だ。

「まだまだ自分にはやるべきことが残っているとポジティブに考えたい。ゴルフは何が起きるかわからないし、36ホールを耐えながら頑張りたい」。この週末はアドレスで少し気持ち悪さがあるショット、そして決まらなかったパッティングを修正する。（文・笠井あかり）