高校時代の1年間、そして大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香（たにだ・ゆりか）は、今年、再び海を渡り米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場にするツアープロだ。そこをスタート地点に、長年「世界最高峰の舞台」として胸に抱いてきたLPGAツアー参戦を目指している。その姿を追う。

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みなさん、こんにちは！ 4月末からの4連戦を終え、アメリカで拠点にしているフロリダに戻りオフを過ごしています。課題となったパターを中心に、ショットのスイングも見直しながら練習の日々を送っています。もう少し練習の時間が必要かなと思いますが、試行錯誤を繰り返して、少しずつ光が見えてきている気がします。

パターはボールの転がりが悪かったこと、グリーンスピードにタッチが合っていなかったこと、という2つの課題がありました。転がりを良くするためにはどうすればいいのか。自分のストロークを撮影して基本から見直しています。試合中の問題点を理解できて、分析もできてきている。それだけでも、大きな一歩だなと感じているところです。

ゴルフ以外では、実は、4連戦を終えて思った以上に疲れが出てしまっていて…。外出などをせずに、練習以外では睡眠をとることを優先しています。試合中は友人と一緒にいる時間が多いのですが、オフになると一人なので寂しい気持ちもあります（笑）。ですが、数日前に日本の友人と連絡を取って、お互いの近況報告をしました。頑張っていることを聞いて、『私も頑張ろう！』とモチベーションが上がりましたし、元気をもらえました。とてもありがたいです。

私は今年の3月からエプソン・ツアーに出場していますが、選手のみなさんが本当にフレンドリーだなと感じています。当たり前ですが、LPGAツアーに行くために、上を目指す気持ちが強くてシビアな世界だと思うんです。それでも、みんな助け合いの精神がすごくあって、コミュニケーションも取れていて充実しています。

上原彩子さんとは（エプソツアーの）初戦の予選ラウンドで2日間をご一緒しました。彩子さんとはたくさんお話をさせていただいて、貴重な経験話も聞くことができました。それ以来、練習ラウンドを一緒に回ってくださることもあって、とても感謝しています。ゴルフの話だけではなく、炊飯器が無くても美味しくお米を炊ける方法なども教えていただけました。すごく優しく、気にかけてくださって、お姉さんって感じです。

馬場咲希さんとはツアー3戦目の予選ラウンドで一緒に回りました。まだ19歳なのに本当にしっかりしていて、海外でも動じることなくプレーする姿に純粋にすごいなと感じています。

そして、先々週の「ミズホ・アメリカズオープン」で今季6勝目をされたネリー・コルダ選手にもすごく刺激を受けました。ネリー選手も昔、エプソン・ツアーで戦っていたのですが、SNSで「エプソン・ツアーでの1年間があったから今ここにいる」ということを言っていました。諦めずに続ければ華やかな舞台が待っている―。そんな想いで、ここから上に行けるように頑張りたいなと改めて思いました。

来週（ファイアキーパーズ カジノ ホテル チャンピオンシップ、6月7～9日）から、また4連戦が始まりますが、実はその前に、楽しみなことがあるんです。開催地のミシガン州（谷田はミシガン州立大出身）へ3日に移動するのですが、大学時代にお世話になっているご家族のお家に宿泊させていただくんです。いまでもこうして連絡を取り続けてくださって、本当に感謝しています。居心地よく過ごさせてもらえる場所の一つで、約4年ぶりにお会いするので楽しみです。

コースのバトル・クリークカントリークラブは、2017年に一度回ったことがありますが、だいぶ前のことなのであまり覚えていなくて…。4日に練習ラウンドを行うので、しっかり確認しようと思います。それまで残りのオフは、引き続き、次戦に向けて練習に取り組んでいく予定です。みなさん、応援よろしくお願いいたします！