1月30日~2月2日の「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(米フロリダ州・レイクノナG&CC)で開幕する今季の米国女子ツアーでは、計13人もの日本人選手が主戦場としてプレーする。ツアーのなかでも“一大勢力”となり、さらに大きな注目を集めることになりそうだ。ここで改めて、今季、米国で戦う日本勢をおさらいしてみよう!
すでに昨季まで米国女子ツアーで戦ってきたのは8人。昨年メジャー女王になった古江彩佳、笹生優花や、昨季新人賞の西郷真央は、連続でのタイトル獲得を目指すことになる。2017年から参戦し米通算6勝を誇る畑岡奈紗や、渋野日向子、勝みなみ、西村優菜を加えた7人は、シード選手としてフルシーズンを戦っていく。
昨年も米国でプレーしながら、ポイントランク102位に終わりシード入りを逃した吉田優利は、年末の最終予選会を9位で終えて再び出場権を手にした。また、米国下部ツアー(エプソンツアー)で1年間を戦い抜いた馬場咲希も、最終予選会を24位で通過。ついに最高峰ツアーでプレーすることになる。優先出場順位は、ともに予選会を通過した選手が入る『カテゴリー15』で“限定的な出場”という立ち位置になるかもしれないが、そこからシード入り、米初優勝へと向かっていく。
そして、大きな話題になりそうなのが日本から新たに海を渡るルーキーたちの存在だろう。昨年の日本ツアー年間女王・竹田麗央は、「TOTOジャパンクラシック」優勝の権利でツアーメンバー入りを果たし、2年間のシードを持っている状態だ。本人は「出る試合でベストを尽くす」ことを目標に、出られる試合にはすべて出るという意向も示している。
さらに予選会を通過してメンバーカードを手にしたのが、山下美夢有、明愛・千怜の岩井ツインズ。山下はトップ通過を果たし、千怜は2位、明愛も5位で突破と、いずれも上位で米ツアー参戦を決めた。こちらも『カテゴリー15』入り。出場が約束されるのは第1回リシャッフルまでとなっているため、その突破も気にしながらのプレーになる。
昨年8勝を挙げた竹田も含め、実に国内ツアーポイントランク(メルセデス・ランキング)トップ5のうち4人が米国ツアーへの挑戦を決めた。まさに日本が誇るトップ選手たちの“競演”という様相を呈することになるだろう。
なお、過去2年間の優勝者のみが出場できる開幕戦には、昨季、米国を主戦場にした稲見萌寧もエントリーしている。ポイントランキング104位でシードを逃し、さらに予選会も回避したが、昨季ポイントランク101~125位の選手が入る『カテゴリー16』には名を連ねている。ただ、本人は日本復帰への意向を示している。